2017年2月28日火曜日

【現場女子、熱烈応援中!!】おうちクラブ、スカイツリーでイベント開く

 国土交通省と吉本興業グループによる「現場女子」応援イベントが25日、東京スカイツリータウン(東京都墨田区)のソラマチひろばで行われた。  よしもと所属のお笑いコンビ、おかずクラブ(ゆいP、オカリナ)をメインに建設業の魅力を伝える「おうちクラブ」の活動の一環で、男性社会と言われる建設現場などで女性が働く大変さや楽しさなどを発信した。  イベントでは、建設、農業、車整備の現場女子4人が登壇。おかずクラブや同じよしもと所属の鬼越トマホーク、司会のあべこうじさんと繰り広げるトーク、来場者を交えたクイズを通じ、「現場女子になったきっかけ」「現場で働く上で大変なこと」「女性だから良かったこと」などを語った。  内装仕上げ工事・表装の太田成美さん(中村表装)は、壁紙の種類の多さに興味を持ち、現場女子の道を選んだことを披露。現場での女子ならではの苦労として、農業の竹内優佳さん(ファームリンクル)がトイレ問題を挙げると、他の現場女子も賛同。「おうちクラブの活動でトイレもちゃんと作っていきましょ...

【お出掛け時にはカギかけ確認!!】ロックセキュリティ協組、都内で「カギかけロックの唄」発売記念イベント開く

日本ロックセキュリティ協同組合(鈴木祥夫理事長)などが中心となって作成した防犯ソング「カギかけロックの唄」のCD発売記念イベントが27日、東京都千代田区のTOKYOFMホールで開かれた。  同日、イベントに先立ち開かれた記者会見で鈴木理事長は、「防犯の啓発活動として、チラシやポスターなどで防犯対策を呼び掛けてきたが、今回作成したカギかけロックの唄を通じて、子どもさんや、その親御さんにも関心を持ってもらい、防犯意識をさらに高めていきたい」と述べた。  16年11月25日に発売したカギかけロックの唄は、作詞を鈴木理事長、作曲・歌をinfixの長友仍世氏が担当。ロック調のメロディーと、誰でも覚えやすく分かりやすい歌詞で防犯対策の必要性を訴えている。 ...

【回転窓】お家芸復活に期待

3万5000人以上が参加して26日に開催された東京マラソン。今回からコースが平たんになり、好記録が期待されたレースはケニアのウィルソン・キプサング選手が2時間3分58秒の国内最高記録で優勝した▼1キロを2分56秒で走り続けると出せるこのタイム。時速にすると20キロを超え、世界最高レベルのランナーが備える能力に驚嘆するばかりだ▼マラソンはかつて日本のお家芸とも言われ、五輪などで好成績を残してきた。だが高速化が顕著になったここ10年ほどはトップを争うのが難しくなっている。男子の日本人選手が2時間6分台の記録を出したのは02年10月までさかのぼらなければならない▼日本のランニング人口は1000万人近いという。健康維持やストレス解消など走る理由はさまざま。今回の東京マラソンは2万6350人の一般枠に32万人を超す応募があり、エントリーの抽選倍率は約12・2倍にも達した▼2020年東京五輪まで3年余。マラソンコースの街並みもこれからのわずかな時間で変わっていくだろう。お家芸復活で、新しい東...

【記者手帖】専門紙ならではの「問い」

この1カ月ほど東京都内の基礎自治体が17年度予算案の記者会見を開き、あちこちを駆けずり回っていた。一般紙記者はもちろん専門紙記者にとっても、普段なかなか対面する機会が無い区長や市長に直接質問をぶつけるチャンス。紙面の見出しを飾れそうな一言を引き出すことができるかが勝負だ◆ただ、一般紙記者の興味は予算案の中身とは別のところにあった。「小池都政の半年をどう評価しますか」。決まり切ったこのセリフ。今月行われた千代田区長選も候補者より都知事が目立つ代理戦争の様相を呈した。「政局」に踊らされ、見逃すものもある気がする◆そんな時こそ、われわれ専門紙記者の出番だと思いたい。独自の視点を持って物事を追っていれば、専門とする業界のことだけでなく、世の中の見え方だって変わってくる。新聞紙面を連日にぎわす題材とは異なる「問い」を立てることもできるだろう◆取材先や読者の目が覚めるような、われわれにしかできない燃えたぎる「バーニング・クエスチョン」を常に用意できるように努力したい。(...

【BIMの課題と可能性】BIMソフトベンダーの活発な広報活動

BIMが離陸して巡航高度に向かいつつある中で、普及を加速させるためBIMソフトベンダーや関連諸組織もさまざまに工夫を凝らして広報活動を展開している。関連ワードで検索するとホームページにて情報取得可。事前登録もあるので要留意。  □「建築界の世界潮流“BIM”の最先端テクノロジーを大公開」と題するセミナーなど開催□ 続きはH...

【観光振興と企業誘致に大きな期待】圏央道・茨城県区間が全線開通

「これまでは放射状の道路、これからは環状型道路の時代がやってくる」。茨城県の橋本昌知事は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の同県内区間が全線開通した喜びと、その効果への期待をそう表現した。  同区間は、茨城県内の新たな東西交通軸となるだけでなく、東名高速道路から東関東自動車道までの六つの放射状高速道路を接続し、関東全域を結び付ける一大交通網を完成させた。観光振興と企業誘致の促進に、県内から期待が集まっている。 26日に開通したのは、境古河インターチェンジ(IC、境町)を起点に坂東IC(坂東市)、常総IC(常総市)を経由してつくば中央IC(つくば市)に至る延長28・5キロの区間。当初は15年度中の完成を予定していたが、軟弱地盤対策を強いられ、開通時期がずれ込んだ。  石井啓一国土交通相は、「首都圏3環状道路の一部を構成する圏央道は、首都圏の渋滞解消や経済の活性化、観光振興、防災機能の強化に寄与する」とその効果を語る。  茨城県内区間の完成によって、▽東名高速▽...

2017年2月27日月曜日

【復興担う次世代に焦点】宮城建協、東日本大震災記録誌第5弾発刊

宮城県建設業協会(千葉嘉春会長)が東日本大震災記録誌の第5弾を発刊した。  発生から6年が経過するのに合わせた今回は「復興を担う次世代のために」と題し、被災地の復興の現状と次世代の人材確保・育成に向けたさまざまな取り組みを、インタビューなどを交えて紹介している。  2000部を県内の学校や自治体などに配布。ホームページにも近く掲載する。  宮城建協は、震災前よりもふるさとを発展させるために、地域とどう関わっていくかを模索している。今回の記録誌では、「未来(あした)へ」を切り口に、夏休みの宿題や自由研究に取り組む小学生に役立つイベントや建設現場見学会、中学生を対象にした職場体験学習や測量実習、大相撲仙台場所(16年8月)への協賛、津波で防災林が失われた海岸での植樹式などの活動記録を収録した。  千葉会長は巻頭で、「今後も地域の安全・安心で快適な暮らしを支える『町医者』として住民のニーズに応えていく」と決意を表明している。  記録誌は12年12月に第1弾を発刊。復興の現状と...

【首都圏 Look at】東京23区、保育所整備の用地確保に知恵絞る

中央区が水谷橋公園で計画している保育所の完成イメージ。屋上に公園機能を設ける  ◇立体都市公園制度活用も◇  東京23特別区にとって保育所の待機児童対策は最優先の課題だ。保育定員を年間1000人以上拡大している区もあるが、それでも子育て世帯の需要に施設整備が追い付いていないのが現状。今後も継続的な定員拡大が必要とされる中、各区とも施設整備用地の確保に知恵を絞っている。  待機児童の解消に向けては、国や都も施設整備費の補助を拡充するなど緊急的な支援策を講じている。各区とも、区有地から国有地まであらゆる公共用地を有効活用して施設整備を急ぐ。未利用地などを持つ民間の土地所有者から整備用地を募集し、保育事業者とのマッチングに取り組む区なども出てきている。  江東区は、区内の大規模開発に合わせて保育所整備に取り組む。住友不動産が複合開発を進めている「臨海副都心有明北3-1地区」に幼稚園と保育所が一体化した「認定子ども園」を設置することを決めた。  区は通常、独自に制定した「公共施...

【回転窓】観光列車人気の背景は

JR九州が新しい観光列車の「かわせみ やませみ」の運行を3月4日に始める。鹿児島本線・肥薩線の熊本~人吉間を1日3往復する。車両の外観とインテリア、車内販売を通じて沿線の人吉・球磨地方の魅力を伝えるのが狙いという▼そのデザインは、人気の豪華寝台列車「ななつ星」などを担当した水戸岡鋭治氏。地元産の資材を内装に使い、地域の人々の意見も反映させた。熊本地震の復興にもつながるよう期待を寄せていると聞いた▼特別な空間や食事といった非日常を体験できる観光列車が各地で好評な理由の一つには、苦痛すら感じる都市部の鉄道事情もあるように思う。東京近郊だと、ピーク時の混雑率が180%(無理をすれば新聞が読める)以上の路線が2桁近くある▼「満員電車ゼロ」を公約に掲げた小池百合子知事の肝いりで、東京都が「快適通勤」を目指す取り組みを始動させた。鉄道事業者や民間企業と連携した仕掛けを打ち出そうと試みている▼穏やかに通勤し、早い退社と時間休を促すプレミアムフライデーにさっと仕事を終え、夕方から観光列車に乗り込...

【凜】フジテック首都圏統括本部北関東支店・野澤知代さん

 ◇顧客と積極的に会話し信頼得る◇  高等専門学校時代に電子制御などの分野を中心に勉強した。そこで学んだ知識を生かしたいとの思いと、体を動かせる職場で働きたいとの思いから、フジテックに入社。現場への配属を希望した。  入社9年目。現在、埼玉県内に設置されているエレベーターやエスカレーターの点検・修理を担当している。フジテックの女性社員で初めて、昇降機の年次検査に必要な国家資格「昇降機等検査員」の資格を取得した。  昇降機のメンテナンスを行うのは大半が男性の作業員。「力仕事は多いが、細かいところまで気を配りながら仕事に取り組んでいる」。  顧客には「技術者は男性」というイメージがいまだに強く、女性だと不安に思われることもあるという。そのため「お客さまに積極的に話し掛け、作業内容を細かく伝える」という工夫を凝らし、信頼を得るように心掛けている。  日々の業務の中で、現状に満足せず常にワンランク上の技術習得を目指している。「お客さまにもっと頼ってもらえるように勉強して技術を向...

【建設業の心温まる物語】安東建設・森崎公明さん(大分県)

 ◇今津灯台は初心に戻れる場所◇  大分県中津市今津で灯台の補修工事を行いました。この灯台は今津漁港から沖に1キロほどに位置します。  灯台はもと円柱形で直径3・0メートル、高さ8メートルでした。ところが長年の海水による浸食で30%ほど失われていました。そのため新たに8角形の増新コンクリートを打設する工事でした。  今津の海は干満差が大きく、最大で6メートルを超えます。しかも約1時間に1メートルの潮位差がうまれるため、工事は時間との戦いでした。最も潮位が下がる時には、1キロ沖まで歩いていくことができるため灯台下部の作業をすることができます。しかし、起重機船が灯台に寄ることができないため、船を使う作業はできません。  潮位が上がると起重機船は近寄れますが、灯台下部は水没してしまうため、潜水夫による作業となってしまいます。入念な準備、設備の用意、気象情報の収集が必要な工事でした。  1回目の水中コンクリート打設時のことです。起重機船2隻、生コン車6台、ポンプ車1台をセットし...

【建設業の心温まる物語】ネクスコ・メンテナンス関東・宮内茂人さん(千葉県)

 ◇土木の道に進もうと決心したできごと◇  「ドーン」という音の後に数秒揺れが続いた、路面にはひびが入り構造物取付部では段差など周りの景色が一瞬にして変わってしまった。これは忘れることのできない東日本大震災がおこった3月11日の話である。  私はちょうど職場体験で高速道路の高架橋補修現場にいた。地震が発生した時は、あまり気にしていなかったが次第に揺れが大きくなるにつれてタダごとではないと感じた。だって軽自動車が揺れのせいでジャンプしていましたからね。  とりあえず揺れが静まった後に現場基地に戻った。現場基地に戻る際も道路のあまりにも酷い状況に復旧するまでに何カ月かかるのだろうと、もしかしたら通行できるまでに何年もかかってしまうのだろうと思った。  現場基地に到着して何かできることはないか確認したが職場体験の身だった私は帰れと言われ何もできずに帰路についた。  1週間たったころテレビのニュース報道を見て自分の目を疑った、そこには綺麗に復旧された高速道路が映っていたのである...

【建設業の心温まる物語】村井建設・久保田晃也さん(北海道)

 ◇上司が気づかせてくれたこと◇  私がまだ若いころの話です。当時の休日は、本社勤務者は、日曜日・祝日は全休。現場勤務者は、休日は第一・第三日曜日のみで、残業は22~23時まで当たり前でした。当時はまだ若く、仕事や給料よりも遊ぶ時聞が欲しく、遊びたい盛りでした。本社勤務の同期入社同僚がいて、その彼の休日が羨ましくてたまりませんでした。  そんなある日、上司とこんな会話がありました。  上司「仕事はどうだ、だいぶ慣れたか?」  自分「はい、まだまだですが随分仕事には慣れました」  上司「そうか、忙しいけどがんばれ。同期の本社勤務の同僚とは一緒に遊んだりするのか?」  自分「はい、結構一緒に遊んでいます。彼は残業も少なく、毎週日曜日が休みなので羨ましいです」  上司「そうか…自分も若いころはなんでこんな仕事を選んだんだろうって思ったことがあるよ。結婚して子供が産まれても、地方での泊まり込みだったり、残業で子供が寝ているうちに出勤して帰宅する。その繰り返しで子どもと遊ぶ時間も...

【サークル】高砂熱学工業広島支店・厚生活動クラブ「Team畑」

 ◇週末に野菜作り、心身ともリフレッシュ◇  15年度に社内でクラブ活動の活性化が促進されたのをきっかけに、広島支店で新たに誕生したのが、自ら農作物を育てる「Team畑」。現在、部員は12人ほどだが、社員の家族や子どもたちも一緒になって畑で作業をし、交流を深めている。  「『みんなで手間をかけて育てた分だけおいしくなる』をモットーに、畑で汗をかき、収穫の喜びを味わっている」と代表を務める植田充彦さん(広島支店管理部管理課主査)。  畑では、毎週末に収穫できるトマトやナス、キュウリ、サニーレタスなどの野菜を栽培。初夏にはジャガイモ、秋にはサツマイモも収穫し、そのたびにイモ掘り大会も開催。参加者が一斉に土を掘り起こし、カエルやミミズ、イモムシなどと触れ合う。作物を通して季節の移り変わりを楽しめるのもこのクラブの良さだ。  「部員は私も含め、ほとんどが畑仕事は未経験だったが、皆で育て方を模索したり、周りの畑の親切な方々に教えてもらったりして楽しく活動している」と植田さん。「運動...

【駆け出しのころ】長谷工コーポレーション常務執行役員・村川俊之氏

 ◇粘り強く最後まで諦めない◇  東京・杉並の中学校に通っていたころ、校舎の建て替え工事が行われていました。ここで初めて見た現場監督さんを「かっこいい」と思ったものです。この時はまだ、建築の道に進みたいとは考えていませんでしたが、高校2年生になって大学の建築学科に入ろうと決めました。  入社して最初に研修で行った現場が都内の14階建てマンション建築工事です。竣工3カ月ぐらい前の時期で、現場はかなり忙しかったのですが、いきなり一線で仕事ができるわけでもなく、新人の役割と言えば片付けを行うことぐらい。  現場で先輩から「そこを片付けておけよ」と言われても、最初は何が必要で何が不要かも分かりません。このため置いてあったものをみんな捨ててしまったことがありました。すると翌朝、とび職の方が来て「俺の作業着がない、帰るぞ」と大騒ぎになり、「すいません、捨てました」と謝るしかなかったのを覚えています。  ここでの楽しみは、夜に銭湯を出てから、先輩に飲ませてもらえる一杯のビールでし...

2017年2月24日金曜日

【施工は清水建設JV】ジャカルタ高速鉄道(インドネシア)、初のシールドトンネル貫通

 インドネシアの首都ジャカルタで建設が進む同国初の地下鉄区間を含む都市高速鉄道鉄道システム(MRT)事業南北線1期工事で、同国初のシールドトンネルが貫通を迎えた。  23日にはジョコ大統領が清水建設・大林組・WIKA・JAYAJVが施工するCP104-105工区を視察した。  ジャカルタMRT南北線は、円借款により事業化。現在は市内南北を走る総延長23.8kmうち地下部5.9kmを含む1期工事(延長15.7km)を6工区に分けて施工している。 清水建設JVが担当する工区(延長3.9km)は四つの地下駅舎と4駅を結ぶ延長2.6kmのシールドトンネル2本、460mの開削トンネルで構成する。  シールド機は、1号機が15年10月、2号機が同11月に発進。最終到達地点のステアブディ駅南端に1号機が今年1月26日、2号機が今月13日に到達。同21日にシールドマシン全体がトンネルを抜け、貫通となった。  現場を視察したジョコ大統領は「シールドトンネルが貫通し、非常に感激している。今...

【回転窓】近代建築の価値伝えよ

 建造物が国の重要文化財に指定される際の主な基準は、意匠や技術が優れ、歴史的、学術的に価値が高いこと。築年数の基準は特に定められていないそうだ▼米国の建築家フランク・ロイド・ライトが設計した「旧山邑家住宅」(兵庫県芦屋市)は完成から50年で重文指定された。今から50年前といえば1967年。身近にある建築がいつ重文になってもおかしくないということだろう▼ただし専門家はともかく、一般の人にとっては近代建築の価値は分かりにくいものでもあるようだ。先日、モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した前川國男の作品が残る自治体が「近代建築ツーリズムネットワーク」を作り、近代建築を観光資源にしようと活動を始めた▼同ネットワークの調査では、近代建築の見学を目的とした旅行の経験者は全体のわずか8%にとどまり、近代建築の「良さが分からない」「知識がない」と否定的な声が多かった▼昨年にはコルビュジエの作品群が世界遺産となり、近代建築への注目度を高める良い機会でもある。近代建築の価値を素人も分かるよう伝え...

2017年2月23日木曜日

【回転窓】あすからプレミアムな週末

国や経済界が推進する「プレミアムフライデー」があす始まる。月末の金曜日の終業時間を繰り上げ、買い物や観光などの時間に利用してもらうことで消費を喚起。経済の活性化につなげる狙いだ▼東京駅を中心とした日本橋、丸の内エリアでJR東日本、三井不動産、三菱地所などが連携。24日のキックオフイベントでは、一斉乾杯や各エリア間を回遊するリムジンの無料運行などで盛り上げる▼日本の新たなライフスタイルや働き方を発信し、「いつもと違う豊かさを楽しむ」エリアとして街の魅力を高めるという。さまざまな企業・団体がキャンペーンやイベントを展開するなど、新規需要の囲い込みに力が入る▼期待される経済効果の実現にはサービスの内容以上に、各企業の実行力が問われる。終業時間の繰り上げは別の形で業務に負荷がかかる可能性もあり、労使双方が納得した形で進める必要があるだろう▼職場環境の改善に力を入れる建設業界でもプレミアムフライデーの趣旨に賛同して就業規則を見直す動きが出てきた。現場勤務など気軽に休みにくい人たちへの配慮も...

【2月25日に東京スカイツリーで】国交省&吉本興業、女性活躍応援イベント

 国土交通省と吉本興業グループが建設業の女性活躍を応援するキャンペーン「おうちクラブ」の一環として、25日に東京都墨田区の東京スカイツリーでイベントが開催される。  建設業、農業、自動車整備業の現場で働く「現場女子」をゲストに、おうちクラブ親方の女性芸人「おかずクラブ」とトークを展開。現場の楽しさや大変さなど生の声を通じて建設業の魅力や現場の環境などを広く発信する。  おうちクラブは建設現場での作業体験などさまざまな活動を通して、全国で活躍する建設女性の姿を紹介するとともに、その魅力を伝えるグループ。「つくっている私が好き!」をテーマに、現場作業を体験したり、魅力発信コンテンツを作ったりしている。  イベントでは、おうちクラブの活動報告のほか、建設業にとどまらず他産業で活躍する現場女子と、訓練施設で建設作業を体験した女性芸人とのクロストークを企画している。 時間は午後3時30分から4時30分まで。会場は東京スカイツリー1階のソラマチひろばで。...

【17年春から順次稼働】環境省、中間貯蔵施設初弾本体工の現場公開

 環境省は22日、福島第1原発事故で飛散した放射性物質の除染作業で出た廃棄物を最終処分するまで保管する中間貯蔵施設(福島県双葉、大熊両町)の初弾本体工事の現場を着工以来初めて報道機関に公開した。  廃棄物の大半を占める汚染土を保管する土壌貯蔵施設と、廃棄物全般の受け入れ・分別施設の建設が進んでおり、今春以降に順次稼働させる。  原発事故を引き起こした東日本大震災の発生から3月11日で丸6年。原発周辺地域の除染と、避難した住民の帰還促進が、福島の復興に向けた最優先課題となっている。  昨年11月に着工した中間貯蔵施設の初弾本体工は「16年度土壌貯蔵施設等工事(双葉町)」(施工=前田建設・奥村組・鴻池組JV)と「同(大熊町)」(同=清水建設・竹中土木・東洋建設JV)の2件。いずれも施設は土壌貯蔵施設と受け入れ・分別施設の二つで構成する。工期は2件とも19年3月29日まで。  初弾工事では、両工区とも建設地全体(敷地面積約1600ヘクタール)の一部に当たる7ヘクタール程度...

【照準は19年ラグビーW杯】東京都、東スタの運営計画策定へ

東京都は、2019年に日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)で使用する東京スタジアム(味の素スタジアム、調布市)の会場運営計画を策定する。  大会期間中、メディア席はメインスタンド上層に仮設で設置することや、北側広場に観客用シャトルバスの乗降場を設けることなどを盛り込む方向だ。  21日に開かれた都議会ラグビーW杯特別対策委員会で、運営計画案のポイントが示された。  メインスタンド諸室のうち地下は選手やチームスタッフ、1階は大会ゲストや報道関係、5階は放送スタジオなどのためのスペースとして利用する。南側広場には放送・物流エリアを確保。スタジアム付随施設のアミノバイタルフィールドはスポンサー活動のエリアとする。  スタジアム隣接地に都が建設している「武蔵野の森総合スポーツ施設(メインアリーナ棟)」は、大会期間中のホスピタリティースペースとして利用する。17年度は、フィールドに張る芝をハイブリッド芝にするか天然芝にするかを決めるため、スタジアムの投てき練習場で...

【柏駅西口北地区再開発】準備組合が二つの整備案策定

千葉県柏市のJR柏駅西口で大規模開発を計画している「柏駅西口北地区再開発事業市街地再開発準備組合」(岡田敏英理事長)は、再開発ビルの配置などを示した二つの整備案をまとめた。  いずれも街区を二つに分け、1街区には7階程度の商業施設を配置。2街区には住宅を中心に医療や商業などの機能が入る45階建ての規模の建物を整備する方針で、中層階から上が3棟または2棟に分かれる案を提示した。この2案をたたき台にして、施設規模やスケジュールなどを固めていく。  事業名称は「柏駅西口北地区市街地再開発事業」。同地区(末広町825ほか、地区面積3・8ヘクタール)には、柏高島屋、岡田病院、大原簿記法律専門学校柏校などを中心に数多くの商店が集まっている。地権者は約100者で、準備組合加入率は70%程度という。  整備案によると、1街区では区域内にある柏高島屋の建て替えを想定。2街区に整備する施設は中高層部に住宅を配置し、低層部に区域内の岡田病院や、商業施設、新たに文化交流機能や教育機能を入れるという...

【けんせつ+じゅうたく小町が一堂に】清水建設JVの道路トンネル工事現場で見学会

 日本建設業連合会(日建連)は22日、会員企業の現場で活躍する女性で構成する「けんせつ小町工事チーム」と、ハウスメーカーの女性技術者で組織する「じゅうたく小町」による見学会を東京都江東区で清水建設・鴻池組・岩田地崎建設JVが進めている道路トンネル工事の現場で開いた。  現場作業や女性専用設備を見学し、女性が働きやすい環境を整える取り組みや仕事内容などについて意見交換した。  往復4車線の陸上トンネルを建設する東京都港湾局発注の「16年度南北線中防内側陸上トンネル整備工事」の現場で実施。じゅうたく小町との見学会は2回目となる。じゅうたく小町からの依頼を受けて実施し、大和ハウス工業、日野興業、スウェーデンハウス、大東建託の職員が13人参加。清水JVのメンバーなどで構成するけんせつ小町工事チーム「南北線トンネル女子会」などが現場を案内した。  工事の入札では技術提案で担い手の育成が求められ、清水JVは女性の活躍などを盛り込んだ。見学会の冒頭、真先修所長は「ここは女性活躍のモデルのよう...

【本物の良さをぜひとも】国交省、海外の日本庭園修復支援

庭園の修復前㊤と修復後のイメージ 国土交通省は17年度から、海外にある荒廃した日本庭園の修復を支援する新たなプロジェクトに乗りだす。造園業界に協力してもらい、日本庭園修復のポイントを伝える技術講習会を現地で開いたり、マニュアルの整備を支援したりする。数カ国でモデル事業を始める。17年度予算案にモデル事業の経費として20百万円を計上している。  国交省によると、海外の日本庭園は北米や南米、欧州などに500カ所以上ある。最も古いものには江戸時代に整備された庭園もあるという。海外の都市と姉妹都市になった日本の自治体がノウハウを提供して整備されたケースも多い。見よう見まねで整備された庭園や、老朽化や災害で荒廃した庭園も少なくないとみられている。  海外にある日本庭園の修復支援は、昨年4月に政府が決定した観光ビジョンに盛り込まれた。民間の広告会社の調査では、外国人が日本に対して興味や関心を抱くものの中で日本庭園は日本食などに続いて4位に入っている。国交省は、本物の日本庭園を知っ...

2017年2月22日水曜日

【日刊建設工業新聞社からのお知らせ】東北支社勤務の記者職(正社員)を募集しています

 日刊建設工業新聞社は東北支社(仙台市)勤務の中途採用社員を募集しています。募集要項は以下の通りです。ご応募、お問い合わせをお持ちしております。 ■募集要領 募集職種記者職(採用人数 1名) 募集条件大学以上卒業 給与217,500円~254,000円 諸手当通勤手当・時間外勤務手当・住宅手当・家族手当 勤務地東北支社(仙台市青葉区上杉1の5の15、日本生命勾当台南ビル) 勤務条件【昇給】年1回(4月) 【賞与】年2回 【勤務時間】9:00-17:00 【休日】土曜・日曜・祝日・年末年始 【休暇】年次有給休暇・慶弔休暇・育児・介護休暇など 福利厚生各種社会保険、健康保険組合保養所(熱海・那須)・厚生年金基金保養所(箱根) ■エントリー・採用試験 提出書類履歴書(写真添付)、職務経歴書 選考方法書類選考・筆記試験(国語・時事用語・作文)・面接 選考場所東北支社(仙台市青葉区) 採用試験日随時 選考結果15日以内に本人に通知します 問い合わせ先/本社総務局(担当:北川) 電話03(3437)0841 応募書類提出先/〒105-0021 東京都港区東新橋2-2-10 ㈱日刊建設工業新聞社総務...

【私の仕事】熊谷組東北支店・島沢大吾さん

 ◇建設業の人々は違って見えた◇  約6年前東北地方を襲った東日本大震災。東北地方沿岸部を中心に大きな被害をもたらしました。震災直後、沿岸部の様子を見てとても胸が痛くなりました。数多くの家屋が津波によって流され、辺りはがれきの山と化していました。  本当に復興はできるのか。そんなことさえ思ってしまっていました。しかし、暗い雰囲気が漂う中、建設会社の方々は違うように見えました。  町の復旧、復興のために必死に働く姿を目の当たりにし、その時初めて自分も人の役に立つような仕事がしたいと思いました。これが私の建設業に就業したいと思った理由です。  あれから5年の月日がたち実際に熊谷組に入社して半年がたちました。私は、やまがたざおうトンネル工事所に配属が決まり、段々と、ものの形が見えてくると、仕事へのやりがいとともに、感動さえ覚えるようになりました。今は、トンネル担当として、測量や日常管理など施工管理業務を日々全うしています。  覚えなければいけないことが多く、大変ですが、「やり...

【PRに活躍を】ミス日本「水の天使」が国交相を表敬訪問

 2017ミス日本「水の天使」に就任した宮崎あずささんが21日、石井啓一国土交通相を表敬訪問した。国交省の施策とも関係の深い水の天使は今後、上下水道事業のイベントや国際会議への参加を通じて、世界に誇る水の文化を発信していく。  宮崎さんは長崎県出身。バイオリンなど音楽一筋だったことから、「他の事にも取り組んでみたい」とミス日本に挑戦したという。  表敬で英国留学時に水の大切さを実感したことに触れ、日本の水がきれいであることをPRする役に徹したいと意欲を示した。石井国交相も水の天使としての今後の活動に期待を寄せた。...

【回転窓】「忘れる」を忘れない

受験生時代、試験に出る頻度の高い英単語がまとめられた参考書を使い、一つでも多くの単語を覚えようと奮闘した。覚えたつもりが忘れ、また覚える。当時はこの繰り返しだったように思える▼ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った有名な実験がある。記憶と忘却の関係を実験すると、人間は記憶しても20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1カ月後に79%を忘れてしまうという結果だった▼先日開かれた専門工事会社の安全大会で、安全担当部長がこの実験結果を説明し、安全活動の重点実施事項を繰り返し復習して覚えるよう呼び掛けていた▼どれだけ秀でた技術や技能を持っていようとも、ちょっとした油断が取り返しの付かない事故を招いてしまう。開口部や立ち入り禁止エリア、稼働する建設機械などには細心の注意を払い、安全帯も正しく着ける。安全確保には基本ルールを愚直に守っていくしかない▼一日の仕事を終えた車での帰路にも危険は潜む。一人一人が忘れてしまうことを忘れずにいれば未然に防げる事故はある。今日も明日も...

【研究室訪問】近畿大学工学部建築学科 谷川研究室

 ◇広島市福富町で空き家をゲストハウスに再生◇  少子高齢化、人口減少に伴う空き家の増加が社会問題となっている。特に中山間地域では若年層が流出し、コミュニティーや伝統文化の喪失などが危惧されている。  近畿大学工学部建築学科の谷川大輔講師の研究室は昨年、同じような課題を抱えている広島県東広島市の福富町で、空き家を再生するプロジェクトに着手した。中山間地域の空き家問題を解決する一つのモデルにしようと、築100年ほどになる民家を交流・宿泊できるゲストハウスにリノベーションする計画だ。  東京生まれ、東京育ちの谷川講師が近畿大学に着任したのは2012年。「東京と比べ不便かもしれないけれど、豊かな自然に囲まれ、季節ごとに新しい感動を体感している。近年は僕と同じように移住してくる人が結構いて、まちのさらなる活性化が期待されている」と福富町の魅力を説明する。  再生中の古民家は、谷川講師自ら購入。納屋を自宅に建て替え、母屋のリノベーション後に家族で移り住む予定という。  同プロジェク...

【こちら人事部】大成建設/環境整備進み女性の入社が急増

 1873年に創業し、140年以上の歴史を誇る大成建設。「人が生き生きする環境を創造する」というグループ理念の下、時代を切り開く多くのプロジェクトを手掛けてきた。その企業活動の基になる人材の確保では、大きく土木、建築、事務の3部門で募集し、年間約300人を採用している。  採用を担当する高岡勇樹人事部人事室課長は「ものづくりに興味があることが基本。それと現場では多くの人と関わることになるので、技術系であってもコミュニケーション能力を重視する」と求める人材について話す。  新入社員教育では、入社後1週間は全体の研修を行い、この中でコミュニケーション能力を養うためにグループワークを行う=写真。新入社員がいくつかのグループに分かれ、決まった材料で与えられたテーマの形を作るスピードを競う。グループ内で話し合いながら、最適な手法を導き出す。何問か繰り返し、互いに慣れたころにグループ替えをすることで、他者への意思の伝達能力と集団の中での協調性を養っている。  少子化の進展で就職活動は売り...

【広島と愛媛に新たなスポーツ拠点】福山市と新居浜市でスポーツ施設関連プロジェクト

 瀬戸内地区で二つのスポーツ施設関連プロジェクトが動き出す。  広島県福山市は17年度予算案に市営競馬場跡地に整備する新総合体育館の建設費として約30億円を計上。愛媛県新居浜市は陸上競技場やアリーナなどで構成する総合運動公園構想(案)を公表した。  ◇メインアリーナは収容3000人◇  広島県福山市が20日に発表した17年度当初予算案では、千代田町の市営競馬場跡地に計画する総合体育館の建設費として30億0900万円を計上した。9月市議会で契約承認を得ることを前提に工事を発注。19年12月の完成を目指す。建設費は105億8800万円を想定している。設計は梓設計・今川建築設計JVが担当した。当初予算案には、関連する道路や公園整備費として約4億5000万円も盛り込んだ。  総合体育館の規模は、SRC一部RC・S造2階建て延べ約1万5200平方メートル。メインアリーナ、サブアリーナ、武道場、一般利用施設などを収容するほか、2階テラスから芦田川の河川敷へつながる連絡ブリッジを設け一体...

【大工事、始まる】外環道都内区間、シールド機発進

 ◇早期完成へ大きな節目、施工は鹿島JVと大林組JV◇  国土交通省関東地方整備局と東日本高速道路会社、中日本高速道路会社は19日、東京外かく環状道路(外環道)の都内区間の本線トンネルを構築するシールドマシンの発進式を、東京都世田谷区の東名ジャンクション(JCT、仮称)の予定地で開いた。  都内区間のうち、東名JCTから北に向かう延長約9キロの2本のトンネルが対象。外径約16メートルという国内最大のシールドマシンで深さ40メートルを超す大深度地下を掘進する。  南行工事は東日本高速会社が発注しており、鹿島・前田建設・三井住友建設・鉄建建設・西武建設JVが施工する。工期は19年6月12日まで。一方の北行工事は中日本高速会社の発注で、大林組・西松建設・戸田建設・佐藤工業・錢高組JVが施工を手掛ける。工期は19年6月6日まで。 発進ボタンのセレモニーに臨む石井国交相、小池知事ら 式典では、石井啓一国交相が「1日も早い開通に向け、安全を最優先に工事を進める」とあいさつ。来...

【投資的経費2・9%減】関東甲信1都8県、17年度予算案出そろう

 ◇スポーツ関連施設や防災対策など重点◇  関東甲信1都8県の17年度当初予算案が20日までに出そろった。一般会計は群馬県を除いて前年度当初予算を下回り、総額は16兆3637億24百万円(前年度比1・6%減)となった。  投資的経費も1都6県で減少し、総額は2兆1030億61百万円(同2・9%減)にとどまった。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)や2020年東京五輪の開催都県などがスポーツ関連施設の整備を加速させるほか、防災対策や地域・産業の活性化に重点配分する自治体が目立つ。  投資的経費が増加したのは、大幅減となった前年度からの反動増が要因とみられる茨城県(1458億68百万円、前年度比5・0%増)と、昨年に引き続いての増加となる栃木県(1331億円、同4・7%増)。最も下げ幅の大きかった千葉県(1184億59百万円、同21・0%減)は、3月に知事選を控えているため、最低限の事業だけを盛り込んだ骨格編成とした。 五輪開催に向け大規模改修に入る有明テニ...