◇設計・内装デザインに隈研吾氏参画◇
森トラストは1日、東京・銀座でインターナショナルブランドのラグジュアリーホテルを2020年初頭に開業すると発表した。建物の規模は13階建て延べ約7000平方メートルを想定。設計・内装デザインには建築家の隈研吾氏が参画する。既存建物の解体工事を行った上で、18年半ばの本体着工を予定している。
ホテル計画の名称は「銀座二丁目ホテル計画」。銀座の中でも高級ブティックなどが立ち並ぶエリアの隣接地(中央区銀座2の8の15、敷地面積663平方メートル)を開発する。設計は隈研吾建築都市設計事務所・安藤ハザマJVが担当。客室数は100室前後を計画しており、低層階には店舗を入れる。
同日の記者会見で、伊達美和子社長は「スタイリッシュなラグジュアリーホテルを目指す。日本でまだ展開していないブランドと調整に入っている」、設計コンセプトを説明した隈研吾氏は「キーワードは『つなぐ』。ヒューマンで温かい空間をつくり、銀座の魅力的なストリートに開かれたホテルとしたい」と話した。
今後の都市型ホテルの展開について、伊達社長は「(地価高騰で)都内でのホテル単独の開発は難しい状況だ。都心3区やにぎわいがあるエリアでの開発が考えられるが、縁があれば取り組んでいきたい」と述べた。
◇能楽堂や屋上庭園を配置◇
東京都中央区の銀座六丁目10地区市街地再開発組合(茶村俊一理事長)が、銀座の松坂屋銀座店跡地を含む1・4ヘクタールの第1種市街地再開発事業で建設を進めていた総延べ床面積14万8700平方メートルの複合施設「GINZA SIX」が竣工した。
商業施設やオフィスフロアに加え、文化交流施設の「観世能楽堂」、屋上庭園などを配置した。
設計を鹿島・谷口建築設計研究所JV、外装意匠統括を谷口建築設計研究所、施工を鹿島がそれぞれ担当した。
森ビル、L Real Estate、住友商事、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店の4社が共同出資する「GINZA SIXリテールマネジメント」が施設運営を担っていく。
「GINZA SIX」の所在地は中央区銀座6の10の1(施工区域面積1・4ヘクタール、敷地面積9080平方メートル)。施設規模はS・RC・SRC造地下6階地上13階建て延べ14万8700平方メートル。鹿島東京建築支店の金丸康男工事事務所総合所長は「解体に9カ月、新築に2年10カ月の短工期で仕上げた」と話した。
1日にオフィス部分の入居を始め、4月20日に商業施設と観世能楽堂を開業する。屋上庭園の一般開放も同20日から行う。
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