2017年2月27日月曜日

【建設業の心温まる物語】ネクスコ・メンテナンス関東・宮内茂人さん(千葉県)

 ◇土木の道に進もうと決心したできごと◇

 「ドーン」という音の後に数秒揺れが続いた、路面にはひびが入り構造物取付部では段差など周りの景色が一瞬にして変わってしまった。これは忘れることのできない東日本大震災がおこった3月11日の話である。

 私はちょうど職場体験で高速道路の高架橋補修現場にいた。地震が発生した時は、あまり気にしていなかったが次第に揺れが大きくなるにつれてタダごとではないと感じた。だって軽自動車が揺れのせいでジャンプしていましたからね。

 とりあえず揺れが静まった後に現場基地に戻った。現場基地に戻る際も道路のあまりにも酷い状況に復旧するまでに何カ月かかるのだろうと、もしかしたら通行できるまでに何年もかかってしまうのだろうと思った。

 現場基地に到着して何かできることはないか確認したが職場体験の身だった私は帰れと言われ何もできずに帰路についた。

 1週間たったころテレビのニュース報道を見て自分の目を疑った、そこには綺麗に復旧された高速道路が映っていたのである。

 どうやって復旧したのか気になった私は、しばらくたってから現場に行く機会があったのでその時の状況等を聞かせてもらい、たくさんの土木関連の人達が昼夜連続で寒い中協力して復旧させたことを知った。

 この復旧作業は海外メディアからも称賛を受けて日本の土木技術は凄いんだなと感じた。正直、就職先に土木を選ぼうか迷っていた私だったがその話を聞いて自分も土木の道に進もうと決心した。

 辛くて挫けそうなときは、その話を思い出して頑張る糧にもなっています。

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