2017年2月15日水曜日

【提携紙ピックアップ】セイ・ズン(越)/専門家が都市化進展に警告

ベトナムの都市化が予想を上回る速度で進展している。このほどハノイで行われた都市開発を議論するワークショップで、専門家が開発事業の監督不足が原因の一つと指摘し、都市の持続可能性と強靱(きょうじん)性の維持を目指すべきだと述べて警告を発している。

 ベトナムの都市は現在、人口増加や交通渋滞、水環境汚染、洪水、電力不足といった問題に直面している。

 専門家は、開発事業の監督を強化するため住宅や工業団地などプロジェクトの情報を管理するデータベースが必要だと見る。その上で都市化プロセスを効率的に管理できるよう法令の見直しを行うよう提言している。都市計画や開発に携わる人材の育成も求められるとした。

 建設省都市開発局は、大都市部では公共交通システムが需要に追いついていないと指摘。ほかに下水処理などへの対策も不十分だとした。都市部は政府歳入の7割、国内総生産(GDP)の5割を占め、国内経済の重要な役割を担う。しかし多くの開発事業が土地計画に従っていなかったり、インフラが不足していたりすることが課題になっている。

 全国の都市化率は1998年の20%から2016年には36.6%に上昇した。都市部の面積は630km2から4万1700km2に増加し、国土の12.6%となった。

セイ・ズン 1月31日)

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