1期整備が完了している現在の等々力陸上競技場 (提供:川崎市) |
第2期整備の対象は北側サイドスタンドと南側サイドスタンド、バックスタンドの3カ所。施設の総面積は4万3957平方メートルで、このうちサイドとバックスタンドは2万2103平方メートルとなっている。
計画検討では▷収容可能人数を3万5000人規模にできるか▷観客席全体に屋根を掛けることができるか▷ICT(情報通信技術)を活用し管理・運営の効率化や魅力向上につなげられるか▷走路の9レーン化は可能か-など、現施設の課題を項目に挙げながら、工事に伴う施設運営や財政負担などついても学識者や関係団体の意見・要望を聞いていく。
市が策定した資料によると、ハード面で比較検討する3パターンの整備手法の収容人数は、現状維持が3万人規模(メイン1万人規模、サイド・バック2万人規模)、改修(リノベーション)と改築では3万5000人規模(メイン1万人規模、サイド・バック2万5000人規模)。改修・改築はエレベーターやサインなどユニバーサルデザインへの対応も可能となる。事業費は改修よりも改築が多くなる。工期は改修が25~37カ月、改築が46~58カ月と想定している。
市は今後、三つの整備手法について事業評価シートを作成し、整備内容や事業費、工事期間、周辺への影響、既存スタンドの市債償還を含めた資産マネジメントなど、総合的な観点から比較検討を実施する。
所在地は中原区等々力1の1。総収容人員は2万7495人(Jリーグ公式届け出は2万6827人)。第1期整備ではメインスタンドの収容人員を3531人から1万人規模に拡充。バラエティーシートの設置などにより実際の収容人員は7495人となっている。第1期整備の事業費は約79億円。
0 comments :
コメントを投稿