◇所長になり鉄道工事指揮したい◇
建設業に初めて触れたのは高校時代。薬学部への進学を目指して通っていた予備校の窓から見える鉄道の建設工事の様子を何気なく眺めていた。何もない更地の状態から徐々に橋脚が立ち上がる様子を見ているうちに、スケールの大きさに引かれ、工学系の学部に進路を変えた。
大学では構造力学を学び、「建設業を目指すきっかけとなった鉄道工事にも従事できる会社に入りたかった」と鉄建建設を選んだ。1年目は東京都港区内の道路建設現場に配属された。自分より一回りも二回りも上の職人たちに囲まれての仕事に「体力的には厳しかったけれど、女性ということもあって、皆優しく接してくれて楽しかった」。ただ「女性というだけで夜は早く帰されることが不満だった」と振り返る。
入社5年目。現場の技術的な課題を検討する技術支援が主な業務だ。「自分が検討した技術、工法が現場で使われると責任を感じる」。最初は上司や先輩のサポートができず力不足を感じたが、「自分への電話が増えてきた」と手応えを感じている。「しっかり勉強し、自分の言葉で発注者に納得のいく説明ができるように、早く独り立ちしたい」。
「職人さんたちと現場でにぎやかに仕事をする方が性に合っている」と現場への思いも強い。「資格を取り、所長になって鉄道工事を指揮してみたい」と飛躍を夢見る。
(地下・基礎技術部基礎・地盤・土工グループ、いまい・まゆこ)
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