千葉県柏市のJR柏駅西口で大規模開発を計画している「柏駅西口北地区再開発事業市街地再開発準備組合」(岡田敏英理事長)は、再開発ビルの配置などを示した二つの整備案をまとめた。
いずれも街区を二つに分け、1街区には7階程度の商業施設を配置。2街区には住宅を中心に医療や商業などの機能が入る45階建ての規模の建物を整備する方針で、中層階から上が3棟または2棟に分かれる案を提示した。この2案をたたき台にして、施設規模やスケジュールなどを固めていく。
事業名称は「柏駅西口北地区市街地再開発事業」。同地区(末広町825ほか、地区面積3・8ヘクタール)には、柏高島屋、岡田病院、大原簿記法律専門学校柏校などを中心に数多くの商店が集まっている。地権者は約100者で、準備組合加入率は70%程度という。
整備案によると、1街区では区域内にある柏高島屋の建て替えを想定。2街区に整備する施設は中高層部に住宅を配置し、低層部に区域内の岡田病院や、商業施設、新たに文化交流機能や教育機能を入れるという。街区の間には交通広場や交流広場(約3000平方メートル)も設ける。
今回示された案では、高層の再開発ビルの整備が中心になっているが、今後は、一部の地権者が要望している一戸建て住宅の整備エリアの設置も視野に入れて検討を進める。柏市はこれらの計画の実現に向け、現在400%の容積率を600%に引き上げることも想定している。三井不動産が事業協力者となっており、年度内に準備組合と協定を締結する。
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