◇日越連携の架け橋に◇
大学時代、ベトナムに1年間留学した。たまたま現地で見かけた工事現場に「メード・イン・ジャパン」の製品が多く使われていることを知り、日本の技術力の高さを感じたという。その技術力を伝えたいという思いと、大きなものを造る一員になりたいという思いから建材メーカーを目指し、日鉄住金建材に入社した。
入社3年目。現在、ベトナムにある関連会社から受け入れる研修生の支援活動を担当している。大学生向けの就職説明会で説明員を務めることもある。研修生は仙台製造所(仙台市宮城野区)で約1年間、技術指導を受ける。ベトナムの品質を高めることを目的に、毎年3人を受け入れている。
技術的な指導は工場のスタッフが担当するが、ごみの出し方や交通ルールなど生活の基本的なことを教えるのが役割という。「何も分からずにやってきた研修生が日本語を話せるようになり、何事もなく生活できるようになるとうれしくなる」と笑顔で話す。
目標は、日本とベトナムの懸け橋になること。「日本人スタッフとして両国の間に立ち、二つをつなぐ役割を果たしたい」と思っている。
趣味は、旅行とダイビングやスキーなどのアウトドアスポーツ。国内だけでなく海外にも積極的に足を運び、各国の文化や自然と触れ合うことを楽しみにしている。
(にし・かおり)
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