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岡田氏は、国交省港湾系技官で初めて大使に就任した
国土交通省で東北地方整備局長などを務めた岡田光彦氏(60)が、駐トリニダード・トバゴ大使に就任し、8月初旬に赴任する。国交省の港湾キャリア技官出身では初の大使就任となる。トリニダード・トバゴなど中米・カリブ諸国に対し日本政府は自然災害や気候変動対策への協力を表明している。岡田氏はパナマの日本大使館に勤務した経験もあり、国際派技官として、両国の「懸け橋」になることが期待されている。
就任は6月29日付。「お役に立てるのならばお引き受けしよう」。打診があった時の素直な気持ちをそう語る。
トリニダード・トバゴの日本大使館は、同国を含めカリブ共同体(カリコム=14カ国1地域で構成)に加盟する10カ国を管轄する。14年7月に日・カリコム首脳会合が開催され、安倍晋三首相が「日本の対カリコム政策」を表明。小島嶼(しょ)国特有の自然災害対策や気候変動対策に協力することなどが盛り込まれた。
「カリコムは日本同様に島国で、台風被害など国土の脆...