◇堤防液状化対策の耐震工事◇
木曽三川下流部沿川は、国内国最大規模のゼロメートル地帯で、一旦堤防が決壊すれば甚大な被害が生じる恐れがある。このため木曽三川の下流地域では、高潮堤防の整備を鋭意進めている。加えてこの地域は、南海トラフなど巨大地震の発生懸念もあり、堤防の液状化対策を高潮堤防の整備と併せて施工することにより、地震に対する堤防の安全性も確保しようとしている。
中部整備局木曽川下流河川事務所が取り組む堤防の液状化対策は、堤防の川側と住宅側の堤防下に存在する液状化層を地盤改良し、堤防を補強する。住宅側は堤防から住宅までの距離が近く、大型機械での施工ができないため、近接施工を可能にする「SEVE-SP工法」を採用。川側の施工は制約が少ないため、従来工法の大型機械で施工している。
現在、木曽川下流では、同工法による地盤改良を木曽岬町木曽岬地区、桑名市伊曽島地区、桑名市白鶏地区で実施。「工事は8月下旬まで見ることができる」(渋谷慎一所長)という。問い合わせは同事務所総務課(電話0594・24・5711)まで。
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