三菱地所と三菱地所設計、高砂熱学工業の3社は、オフィスに置くデスクの内部に輻射(ふくしゃ)パネルを埋め込んだ「個別冷暖房付オフィスデスク」を共同開発した。パネルに冷水・温水を循環させることで、デスクを冷却・加熱したり、デスクに内蔵したファンから冷風・温風を吹き出したりできる。デスク単位で冷暖房調節ができるため、省エネ性と快適性を兼ね備えたオフィス環境を実現できるという。
開発に当たっては、温度の高いところから低いところに移動するという熱の性質を利用した空調システム「輻射空調」を応用した。輻射空調に詳しい田辺新一早大創造理工学部建築学科教授も共同開発に参加した。
夏季は、デスクトップに内蔵した輻射パネルに冷水を循環させ、利用者の手元とひざ上を冷却。パーティションにも冷水を送ることで、パーティションに取り込んだ空気を冷却してファンで送風する。
同デスクは、三菱地所が建設を進めている「大手門タワー・JXビル」(東京都千代田区)の一部フロアに初めて導入される予定。同ビルは11月16日の竣工を目指している。
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