「なぜ私が…?」 突然の部長就任内示に当初は戸惑いもあったという |
◇健康で生き生きと働ける職場に◇
奥村組に初の女性部長が誕生した。4月1日付で西日本支社総務部厚生課長から本社管理本部人事総務部人材開発部長に就任した堀川祐三子さんは、入社以来、人事関係部門一筋に歩んできた。その経験を生かし「業績に貢献できる人材を確保・育成するためにも、全社員が心も体も健康に生き生きと働ける職場環境の形成を目指して頑張っていきたい」と意気込む。
3月の初めに、直属の上司から突然異動を告げられた。その時は目の前が真っ白になり、うれしさよりも「なぜ私が? 何かの間違いでは?」という驚き、「何をすればいいんだろう?」という不安の方が大きかったと振り返る。
現在、各企業で経営課題の一つに挙げられているのは女性を含む多様な人材の活用だ。その成功の鍵が「働き方」を含めた職場環境の改善にあるとした上で、「仕事と生活の両面でさまざまな事情を抱える職員たちが、それぞれの立場で持てる力を発揮できる環境を整えるためにも、人事、福利厚生、教育等の各制度によって多面的に下支えすることはもちろん、長時間労働の抑制や休暇を取得しやすい雰囲気の醸成をさらに進めていく必要がある」と強調する。
超えるべきハードルが多い中、理想を実現するために最初に着手したのが「くるみん認定」の取得だ。「次世代育成支援のためのワーク・ライフ・バランス(WLB)の推進に取り組んでいる企業として厚生労働省からお墨付きを得ることで、女性の活躍推進、男女共にWLBの実現を目指す当社の姿勢を内外に表明して、職場環境の改善に向けた取り組みに弾みをつけたい」と本年度内の認定取得に意欲を見せる。
「長らく男性中心とされてきた建設業の職場で女性の私を人材開発部長とした会社の思いに応えるためにも、女性ならではの目線や感性を生かしてより良い職場環境づくりに奮闘しながら、建設業のさらなる魅力向上に貢献していきたい」と締めくくる。(管理本部人事総務部人材開発部長、ほりかわ・ゆみこ)
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