◇人の役に立つ土木技術者になりたい◇
14年10月にミャンマーの最大都市ヤンゴンに営業事務所を開設し、営業活動を再開させた熊谷組。現地で初となる採用活動にエントリーし、応募500人の中からトップの成績で入社が決まった。
離れた場所と場所を結び、遠回りを強いられていた人の役に立つ橋梁に興味を抱き、シビルエンジニアの道を選んだ。大学で土木工学、大学院では地質工学を専攻した。
「日本は地震が起きた後も、建物や構造物が壊れずに残っている」。日本の高い技術力を身に付けたいと考え、就職活動で日本の建設会社を志望したという。
4月に配属された事業創生推進室は、未開拓市場への戦略的なアプローチを通じて潜在案件の掘り起こしを行う部署。現在は太陽光発電や風力発電施設の設計を担当し、CADを使って図面を作成している。「未経験の分野で、毎日が発見」と目を輝かせる。
最初の3カ月は、午前中に日本語学校で勉強してから勤務に就く忙しい毎日を過ごした。7月に入ってからは、現場に出向き、出張もするようになった。社内外のコミュニケーションは日本語が中心。「特に漢字が難しい。早く日本語で話せるようになりたい」。
休日は勉強も兼ねて同僚と一緒に東京都内を観光している。「東京タワーが良かった。東京スカイツリーにも行ってみたい」。今夏は1週間程度帰省する予定。日本で働くことに賛成してくれた両親と会うのを楽しみにしている。(メディアインフラグループ、ミャンマー出身)
頑張ってください!
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