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(2回目の登場だけど)これはマグロです、念のため |
ものを数える時に数をごまかすことを「サバを読む」という。このサバは魚の鯖のことだと長年思っていたが、どうも語源には諸説があるらしい▼こんな説が。鮨屋で客が食べた鮨の数を忘れないように、板前が鮨を握るたびに飯粒を一つずつ置いていく。その飯粒を「生飯(さば)」といったからという説。仏様に捧げるために取り分ける飯を「散飯(さば)」と言うが、この量が少ないからというのもある▼いずれも数にまつわることだが、数をごまかしたりごまかされないようにしたりというところからきているようだ。機械ならともかく、人がものの数を正確に把握し、管理するのは意外と難しいということなのだろう▼ある漁港関係者から全国各地の海岸でコンブなどの海草類が減少する「磯焼け」現象が起きていると聞いた。原因は解明されていないが、ウニなどの藻食動物が大量発生し、藻類を食べ尽くしたケースもある。背景には漁業従事者の減少で、ウニの捕獲が計画的にできていないこともあるようだ▼海洋環境の変化は海の生き物たちの数に直結する。ごまかしがきかない世界だけに、慎重な対策が求められる。
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