◇16年ぶり女性課長就任◇
16年ぶりの女性課長の誕生だ。60人の組織の中で4分の1は女性。これまでポストを意識することなくきたが、「後輩の女性にも続いてもらいたいと思い、頑張ろうと決意した」。
家を建てることに関心の高かった母親の影響で住宅メーカーに就職。その後、縁あって振興基金に転職した。勤続22年5カ月。ローテーションで各部署に配属され、さまざまな経験を重ねてきた。
経理部は約48億円の支出、約446億円の資産を扱う部署。課長として「不安も大きいが、緊張感を持ちつつ、気負い過ぎることがないようにしたい」。他部署の運営にも大きな影響を及ぼす部署だけに、「皆さんの協力が得られるように心掛けていきたい」とも。
以前は女性であることを意識せず、仕事をする上で男性に負けたくないと考えた時期もあった。次第に「男性が気付かない女性の目線がある」ことを実感するようになり、そのことを「業務にも生かしていきたい」という。
夫、小学4年と1年になる2人の息子と4人暮らし。「家族や周囲の理解や協力があって初めて仕事ができる」。休日や仕事が立て込んでいない時は「できるだけ子どもたちと一緒に過ごせるようにしたい」と母親の一面ものぞかせる。
出身、現住所とも千葉県。成田空港に近い地の利を生かし、LCC(格安航空会社)を利用しての旅行が趣味という。(たなか・まさみ)
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