カナダで開催されていたサッカー女子ワールドカップ(W杯)。4年前の前回大会に続いて日米対決となった決勝戦は日本時間6日午前に行われた。なでしこジャパンは2対5のスコアで惜しくも敗れ、米国が前回の雪辱を果たした▼日本は前半16分までに4失点というまさかの展開。だが選手たちは前を向き、劣勢を挽回しようとピッチを走り回った▼結果は残念だが、奮闘を心からたたえたい。王者に就いて4年間、いろいろなプレッシャーと闘いながら2大会連続で決勝に進んだ選手たちに勇気をもらった人も多かろう▼今回のW杯は試合以外にも注目点があった。まずは主催者の国際サッカー連盟(FIFA)が贈収賄疑惑の渦中にあったこと。もう一つが、W杯では初めて全試合が人工芝のピッチで行われたことだ▼贈収賄疑惑はさておき、人工芝のピッチは選手のプレーにどんな影響を及ぼしただろう。新国立競技場に象徴されるように、競技施設の整備ではとかくコストに焦点が当たりがち。そろばん勘定は大事だが、選手たちが能力を発揮するために何ができるのかにもっと知恵を絞ることも必要では。
0 comments :
コメントを投稿