2015年7月14日火曜日

【復興へまた一歩】田老岩泉道路・新小本トンネル(岩手県岩泉町)が貫通

関係者と一緒に千葉さん(右端)も貫通発破をスイッチオン
三陸沿岸道路の一部を構成する田老岩泉道路(延長6キロ)で最初のトンネル着工となった「国道45号新小本トンネル」が貫通を迎え、10日に岩手県岩泉町の現地で貫通式が開かれた。
 貫通発破には地元の小本中学校生徒会長・千葉梨奈子さんも参加。生徒による中野七頭舞も披露された。
 新小本トンネルは延長1134メートル、幅員12メートル、内空断面積87・5平方メートル。施工は西松建設が担当している。昨年5月にトンネル起点の小成側から、11月に終点の小本側からも掘削を開始した。本線の道路改良や新小本橋下部工事も同時に進められている。
 発注者の永井浩泰東北地方整備局三陸国道事務所長は貫通式で「施工者や関係者の努力に心から感謝している。工事を円滑に進められたのは地元の皆さんのご協力にほかならない。田老~岩泉間の17年度内開通への大きな一歩だ」とあいさつした。
 地元の伊達勝身岩泉町長は「われわれは三陸沿岸道路をいかに活用していくかを考え、地域振興や産業活性化に役立てて復興を進めたい」と述べた。
 西松建設の菅原秀明東北支店長は「地元の皆さんの喜びを実感し、施工者としての責務を新たに認識している。工事を通して早期復興の力になりたい」と語った。

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