高速道路を自転車で駆け回る。落書きだって今日はOK!! |
◇即席「遊園地」で大はしゃぎ!?◇
岩手県大船渡市で建設が進む三陸沿岸道路・吉浜道路で25日、供用前の高架橋やトンネルを「遊園地」に見立てた開通プレイベントが開かれ、地元の子どもたちが建設現場を楽しんだ。主催は東北地方整備局南三陸国道事務所。大船渡市と、建設会社で組織する吉浜道路工事連絡協議会が共催した。
「(本年度末の)開通までには少し間があるが、地元の人々のために一度、道路上を開放したいと思うがどうだろうか」。佐藤和徳南三陸国道事務所長の発案をきっかけに、「吉浜道路見学会」に併せ、工事現場を一日だけの遊園地にしてしまおうという方針が決まった。事務所と協議会でラフプランをまとめ、春先から準備に取りかかった。
当日開放されたのは延長2・9キロ区間。この区間には、既に完成した吉浜高架橋、舗装工事が終盤の吉浜トンネル、5月に連結した越喜来(おきらい)高架橋がある。構造物の施工は清水建設・青木あすなろ建設JV、川田建設・安部日興工業・日本高圧コンクリートJVが担当。舗装の仕上げを大成ロテックが進めている。
お化け屋敷で肝試し |
協議会の担当者として関係者間を奔走した大成ロテックの別府誠司課長は「催しが遊園地ですから、吉浜と越喜来の子どもたちにも意見を聞いたところ、自転車のリクエストが一番大きかった。この一帯の急しゅんな土地柄や大型車両の往来で、子どもたちは日常、自転車の使用を禁じられていたことが分かった」という。マウンテンバイクからおもしろ自転車までさまざまな車両をレンタルし提供、大好評を得た。
「地元の人々は日ごろから工事に理解を寄せてくれますから、小さなことでも実現させてあげたい」(別府課長)。予想以上の子どもたちの反応がイベントの成功を物語っていた。
一日限りの「吉浜遊園地」開園のために23日までに仮舗装を仕上げ、最後の準備が完了したのは当日の未明だったという。関係者の計らいで、開通前の吉浜道路は終日、子どもたちの歓声に包まれていた。
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