2015年12月15日火曜日

【どちらがいい?】新国立競技場、2グループの技術提案書公表

JSCが公表した新国立競技場の完成イメージ
上がA案、下がB案(JSC提供)
 2020年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場の設計・施工に応募した2グループの技術提案内容(A案、B案)が14日、公表された。技術提案した事業者は非公表だが、A案が大成建設などのグループ、B案が竹中工務店、清水建設、大林組の大手3社が組んだグループと見られる。整備主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が月内に事業者を選定する。


A案のスタジアム外観と内部イメージ
(JSC提供)
 A案の施設規模はS一部SRC造地下2階地上5階建て延べ19万2363平方メートル。建物高さは49・2メートル。制振構造を採用し、屋根部分は木材と鉄骨のハイブリッド構造とする。

 建設費(税抜き)は1379億6290万円を見込む。主な工事費の内訳は▽建築・土工等=90億0473万円▽同・構造躯体=295億2426万円▽同・屋根=186億0192万円▽同・外部内部仕上げ=243億7533万円▽電気設備・電力=115億2898万円▽同・通信情報=61億1733万円▽機械設備・空気調和=51億2064万円▽同・給排水衛生=59億4987万円▽昇降機設備=9億6302万円-など。

 設計・監理等費(税抜き)は36億9060万円で、うち基本・実施設計の業務費は19億4674万円。

 ユニット化による省力・効率化工法の採用や、工区分割で屋根とスタンド仕上げの同時施工などで工期を大幅短縮し、19年11月末の完成を予定している。


B案のスタジアム外観と内部イメージ
(JSC提供)
 B案の施設規模はS・RC・木造地下2階地上3階建て延べ18万5673平方メートル。建物高さは54・3メートル。中間層免震を採用する。

 建設費(税抜き)は1386億円。主な工事費の内訳は▽建築・土工等=76億7600万円▽同・構造躯体=243億9700万円▽同・屋根=179億6700万円▽同・外部内部仕上げ=116億1800万円▽電気設備・電力=127億9300万円▽同・通信情報=65億4900万円▽機械設備・空気調和=66億2700万円▽同給排水衛生=58億6400万円▽昇降機設備=10億2000万円-など。

 設計・監理等費(税抜き)は37億円で、基本・実施設計業務費(調査費含む)は21億5500万円。

 B案の提案書によると、日本を代表するゼネコン3社の高い技術を駆使し、三つの工区に分けて施工を進める計画。他工区を他社が監理する体制を敷き、合理的で厳格な監理業務を実行する。A案と同じく19年11月末の竣工・引き渡しを予定している。

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