【優しく、便利に】羽田空港で情報ＵＤ高度化の共同実験開始

東京国際空港ターミナル（ＴＩＡＴ）、日本空港ビルデング（ＪＡＴ）、ＮＴＴ、パナソニックの４社は３日、羽田空港国際線・国内線旅客ターミナルで情報ユニバーサルデザイン（ＵＤ）の高度化に向けた実証実験を開始した。

　訪日外国人や車いす、ベビーカーで空港を訪れる人を、音や光、画像、無線など最先端技術を活用しサポートする実験を進める。実験期間は１６年３月３１日まで。

　ＮＴＴは、直感的な動作だけで有益な情報を容易に取得できる「アングルフリー物体検索技術」を開発。到着ロビーの看板や案内板、商業エリアの店舗建物にスマートフォンのカメラを向けるだけで有用な情報を得られるというＵＸ（ユーザーインタフェース・ユーザーエクスペリエンス）の有効性を評価する。

パナソニックはＬＥＤ光源にスマホのカメラをかざすだけで、さまざまな情報を受信できる「光ＩＤ技術」を使用した商業施設の認知効果の検証を実施する。

　空港施設内に光ＩＤ対応の案内看板を設置し、看板付近を通過する障害者や外国人などが光ＩＤ看板にスマホをかざすことで多言語での店舗情報を取得し、商業エリアを認知する効果が得られるかどうかを検証する。