新卒採用の熱はさらに高まる見通し (写真と本文は関係ありません) |
リクルートホールディングスの研究部門、リクルートワークス研究所が民間企業の16年度採用見通しについて、調査結果をまとめた。
2017年卒対象の大学・大学院生採用は、「増える」が13・4%、「減る」が4・2%となり、企業の採用意欲は高水準で推移する見通し。「女性の採用比率を高めるかどうか」という問いには、14・1%が「前年よりも比率を高める」と回答した。
この調査は、従業員規模が5人以上の民間企業7210社を対象に実施した。電話とFAXで回答を収集。4794社の回答を集計・分析した(回収率66・5%)。
建設業の動向を見ると、2017年の新卒採用(大学・大学院生)は、370社で「増える」が14・9%、「変わらない」が47・8%、「減る」が3・8%などとなった。「増える」から「減る」を引いた%ポイントは、+11・1で、前回調査の+14・8から若干低下した。ただ、製造や流通、金融・サービスなど他業界に比べ%ポイントは大きく、建設業が依然、人材確保に対して前向きな姿勢であること分析できる。
女性採用の動向は、2017年新卒で「女性比率を高める」と回答した割合が14・1%。全産業ベースで割合を従業員規模別で再分析すると、1000人以上の企業が20・8%、1000人未満の企業が11・6%となる。業種別は製造業(16・4%)や流通業(16・0%)が高水準で、詳細を見ると証券(29・7%)、機械・プラントエンジ(28・0%)、自動車・鉄道(28・0%)が目立つ。
初任給に関する問いは、2017年採用で「初任給を引き上げる」とした回答割合が、建設業で10・8%。建設業は他業種に比べ割合が高く、人材確保に向け給与水準の見直しなどを進めようとしている動きが表れているようだ。
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