2015年12月22日火曜日

【ベトナムで活躍中】日系マリコン、ラックフェン港浚渫工事相次ぎ受注

ラックフェン港の位置図
 ベトナム北部の国際港・ラックフェン港の航路浚渫工事を日系ゼネコンが相次ぎ受注した。五洋建設は21日、りんかい日産建設とのJVで、ベトナム政府から「ラックフェン国際港建設プロジェクト(航路浚渫工事)・パッケージ9」を総額約198億円で、東洋建設も同日、「同・パッケージ8」を約151億円で単独受注したと発表した。事業は日本の円借款のうち本邦技術活用条件(STEP)で実施される。

 同港はハイフォン市東部のカットハイ島に位置。物流を担うハイフォン、カイラン両港の拡張が難しいため、大水深の新たな主要国際港として整備される。同港の建設は日越両国による初のPPPプロジェクトとして実施されている。

 パッケージ8、9ともに、ベトナム交通運輸省が発注。コンサルタントは、日本工営・日本港湾コンサルタント・PORTCOAST・日本工営ベトナムJVが担当している。

 五洋建設・りんかい日産建設JV(出資比率は五洋75%、りんかい日産25%)が受注したパッケージ9は、航路沖合部を幅160メートル、全長10・3キロにわたって水深14メートルを確保するために浚渫する。浚渫土量は約1575万立方メートル。工期は正式着工から915日間。18年の竣工を予定している。

 東洋建設が担当するパッケージ8は、航路泊地の上流側を幅160メートル、延長7・1キロにわたり水深14メートルに浚渫する。浚渫土量は約1405万立方メートル。工期は915日間。ベトナムで同社が受注した工事としては金額、工期とも過去最大という。

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