◇気負うことなく、自分らしく◇
「駅の工事では、仮のものでも公なものになる。お客さまが居る場所には屋根を架けるし、移動経路はバリアフリー化する。自由通路や地下通路、こ線橋の切り替え、振り替えなどは図面のないところから計画する」
それだけに動線の切り替えが無事終わった時の達成感は格別だ。
現場勤務は初めてだが、この現場に従事する前の3年間、JR東日本に出向していた。「JRのルールを学ぶことができた。
この経験が今、生きている」と自信をのぞかせる。でも思い通りにいかないのが現場。「職人たちと積極的にコミュニケーションしてきちんと工事を段取り、工程を遅らせない。職人の立場で、より良い現場を築いていきたい」と力を込める。
建築部門で初めての女性技術者。「気負うことなく、私にしかできない仕事をしていこうと思っている。それには現場経験が大事。現場を支援し、現場と施主をつなぐような仕事に携わっていきたい」と姿勢は前向きだ。後輩の女性技術者も増えており「自分らしく、自分の思うようにやってほしい」とエールを送る。
百名山踏破に向けて休日は山へ。「ようやく30を超えたところ。山頂で得る達成感だけでなく、自然の中にいる感覚が好き」と笑顔を見せる。
(仙台駅東口駅ビル新築工事作業所第1工事主任、たかはし・ふさこ)
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