2015年12月2日水曜日

【きれいがいいよね、やっぱり】国交省とトイレ研、トイレプロジェクトフォーラム開催


 国土交通省は1日、NPO法人の日本トイレ研究所(加藤篤代表理事)との共催で、建設現場の仮設トイレ改善をテーマとした初めてのフォーラム「『建設現場』どこでもトイレプロジェクトフォーラム」を東京都港区の国土技術研究センター(JICE)内で開いた。この中で国交省は、快適に使用できる「現場環境改善型トイレ」について16年度に標準仕様を決定し、19年度にすべての直轄工事で現場改善トイレを導入するスケジュール案を示した。

 フォーラムで桝谷有吾官房技術調査課事業評価・保全企画官が説明した。15年度からの5年間で改善型トイレの標準化を目指す。国交省がモデル的に進めることで、質の高いトイレを全国の建設現場に普及させていく。

 本年度は全国の直轄事務所でそれぞれ3件程度(合計約300件)で、改善型トイレを試行導入し、追加でかかる費用は実費精算している。

 16年度は改善型トイレの標準仕様を決め、試行件数を3倍程度に増やす。17年度は直轄工事全体の5割(約5000件)、18年度は8割(約8000件)程度、19年度ですべての工事(約1万件)で導入する。その後、標準化のための費用分析を行い、2020年東京五輪開催までに標準化させるイメージだ。

 フォーラムでは、谷口博昭JICE理事長があいさつし、「建設現場のトイレが変われば、イベントや災害時のトイレも改善する。ひいては街のトイレが変わる」と強調。最終的には河川の浄化にも貢献すると訴えた。ゼネコンやメーカーなどを交えたパネルディスカッションも行われた。

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