JR東海が東京(品川)~名古屋間で2027年開業を目指して進めるリニア中央新幹線の建設で、初の本線工事となる「南アルプストンネル」(延長約25キロ)の山梨工区が着工した。18日に関係者による安全祈願が山梨県早川町の現地で行われた。施工は大成建設・佐藤工業・錢高組JVが担当。土かぶりが1000メートルを超す区間を含む難工事を、事業者や施工者、地元関係者が協力・連携しながら進め、早期の完成を目指す。
JR東海・柘植康英社長㊧と大成建設・山内隆司会長による鍬入れの義 |
神事の後、記者の質問に答える(左から)大成建設・村田誉之社長、 JR東海・柘植社長、山梨県・後藤斎知事、山梨県早川町・辻一幸町長 |
最前線で陣頭指揮を執る大成建設JVの中原史晴作業所長 |
リニア中央新幹線の東京~名古屋間(延長286キロ)のうち、実験線区間を除いた本線の建設工事は南アルプストンネルが先行して進められる。
同トンネルは山梨・静岡・長野の3県にまたがり、標高3000メートル級の山岳地帯を貫いて構築される。施工区間では土かぶりが最大1400メートルに達し、高圧の湧水や破砕帯によるリスクも見込まれるなど高度な施工・管理技術が要求される。
初弾発注となった山梨工区(本線トンネルの施工延長約7・7キロ)は東側(東京側)区間に当たる。
工事内容はNATMによる本線トンネル(幅約13メートル)とその他先進坑、非常口などの建設で、早川町内の非常口(早川、広河原)から本線に向かう斜坑を掘り進め、本線トンネルの掘削に入る。
工事内容はNATMによる本線トンネル(幅約13メートル)とその他先進坑、非常口などの建設で、早川町内の非常口(早川、広河原)から本線に向かう斜坑を掘り進め、本線トンネルの掘削に入る。
大成JVは今後、事前調査で試掘が行われた早川非常口の準備工を進め、16年3月には斜坑の掘削に取り掛かる。広河原非常口の準備工に16年1月、斜坑掘削には同年8月ごろに着手。本線トンネルの掘削は16年秋ごろに始まる見通しだ。
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