【残るはサッカー】東京五輪自転車競技、２種目を伊豆で開催

２０２０年東京五輪の会場選定で未定だった自転車競技の会場が決まった。

　９日にスイスで開かれた国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の理事会が、会場の見直し計画を承認。実施が決まっている４種目のうち、当初は東京都江東区で開催する予定だったトラックレースとマウンテンバイク（ＭＴＢ）の２種目は、静岡県伊豆市で開催することになった。

　ＩＯＣに提出している立候補ファイルでは、トラックレースは有明ベロドローム（江東区）、ＭＴＢは海の森マウンテンバイクコース（同）、ＢＭＸは有明ＢＭＸコース（同）、ロードレースはスタートを皇居外苑（千代田区）、ゴールを武蔵野の森公園（三鷹市、調布市、府中市）とし、自転車４種目の会場はすべて都内に仮設の施設を建設する予定だった。

　今回の会場計画変更では、トラックレースを伊豆市の日本サイクルスポーツセンター内にある伊豆ベロドロームで、ＭＴＢも同センター内にある既存施設でそれぞれ改修して実施する。ロードレースは、ゴール地点をスタートと同じ皇居外苑に変更する。ＢＭＸの会場は変更しない。伊豆市での開催に当たっては、都心と１２０キロ程度離れているため、中央区晴海の選手村とは別に、会場付近の既存宿泊施設を選手村として確保する。

　今回の承認により、東京大会での実施が決まっている２８競技のうち２７競技の会場が決定。残るサッカーについては、来年のリオデジャネイロ五輪終了後に、国際サッカー連盟との協議により決定する見通しだ。