昨年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災は、140棟を超える建物が焼損するという大きな被害をもたらした▼政府はこの大火に被災者生活再建支援法の適用を決定。県と市の独自制度を上乗せすれば、1軒当たり最大400万円が支給される。地震や台風などを対象にしてきた支援法が火災に適用されるのは初めてという▼年末に現地を視察した自民党の二階俊博幹事長は、「著しい災害」に適用される激甚災害の指定についても言及した。自然災害と同等の公的支援を行うことになる今回の大火。政治の最重要課題とされる「国民の安全・安心」を確保する上で看過できない事象となったことを裏付けた▼自然災害の場合、発生をある程度は予測できたとしても、その猛威から完璧に安全・安心を確保することは難しい。それだけに、「減災」や「応災」といった概念が成り立つ。一方、今回の大火は出火原因がどうあれ、街に木造建物が密集していなければ、あれだけの惨事には至らなかっただろう▼制度と予算、意識がそろえば解決できる問題は少なくない。糸魚川大火を教訓に早期に手を打つべき課題もある。
ダイセルリサーチセンターの久保田邦親博士(工学)の材料物理数学再武装は人工知能と品質工学のあいのこみたいで面白いよ。最近学術問題なんかでネット分断が社会問題視されていますよね。これは人類文明の構造的な欠陥で、それは国富論で有名な経済学者アダムスミスまでさかのぼるという。エンジニアやものづくり専門家はよくトレードオフを全体最適化するといいますが、その手法が眠っているのがブラックボックスの人工知能の中だけ。そのエッセンスが関数接合論だとして実際アダムスミスの神の見えざる手をエクセルで計算している。なかなか興味深い。
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