2016年10月17日月曜日

【1期で体育館やプール整備】兵庫県姫路市、手柄山中央公園再整備基本計画案策定

兵庫県姫路市は、市のほぼ中心部に位置する手柄山中央公園(西延末)の整備基本計画案をまとめた。

 園内は老朽化した施設が多く、JR姫路・英賀保間の新駅整備構想や文化センターの移転計画もあり、都市部の公園にふさわしい施設の再配置や新設・改修施設の中長期的な整備方針を示した。

 2期計画で整備を進め、新体育館や市民プールなど第1期事業は25年度までの完成を目指す。31日まで市民意見を募集する。

 同公園(面積約38・2ヘクタール)は、1966年に姫路大博覧会のメイン会場になったことを機に開発が進み、現在は姫路球場や陸上競技場などのスポーツ施設をはじめ、水族館や温室植物園、文化センター、平和資料館など多種多様な公園施設が集積している。

 ただ、施設の老朽化が進んでおり、14年度に庁内委員会を設置し、新たなゾーニングや再配置の方向性などを検討。学識者や関係団体、市民らで構成する懇話会にも意見を求め、基本計画案を策定した。

 同案によると、エントランス▽スポーツ▽緑化▽遊戯・広場▽学び-の五つのゾーンに分割。スポーツゾーンでは陸上競技場や姫路球場、中央体育館、市民プール、県立武道館を存続させ、中央体育館の隣りに新体育館を建設。同公園の近くにある総合スポーツ会館(同市中地)の機能を移転させる。市民プールは屋外型から全天候型の屋内50メートル、25メートルプールを整備し、レジャープールを併設する。

 老朽化が著しい温室植物園は、学びゾーンにある文化センターが移転した跡地に移り、緑の相談所と機能統合させた新植物園を整備する。現在の緑の相談所は休憩や飲食ができるレストハウスとして改修する。文化センター跡地に芝生広場の設置も検討する。市民プールに隣接する手柄山遊園は廃止し、代替施設として遊戯・広場ゾーンにちびっこ広場を新設する。園内には備蓄倉庫や物資運搬車の確保など防災拠点としての機能も確保する。

 慰霊塔や手柄山交流ステーション、平和資料館、スリラー塔・ロックガーデン、回転展望台は存続し、回転展望台については改修や利活用方策を検討する。第1期では新体育館や市民プールのほか、ちびっこ広場、連絡通路などを整備し、26年度以降の第2期で植物園・緑の相談所、芝生広場、レストハウスなどを整備する計画だ。

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