2016年12月22日木曜日

【山梨県、計画推進へ着々】新スタジアム整備で報告書策定、建設地は2案併記

◇総工費80億~140億円想定◇

 山梨県は、総合球技場の整備に向けた報告書案を、21日に開いた有識者委員会に提示した。収容人数は2万人程度と設定。幅84メートル、長さ124メートルのフィールドを設けるとした。建設候補地については、甲府市内のリニア中央新幹線の新駅前(大津町)と、小瀬スポーツ公園周辺(小瀬町)の2カ所を併記した。総工費は80億~140億円程度を見込んでいる。

 報告書案によると、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールのすべてに対応可能な芝生のフィールドを設ける。天然芝面は幅80メートル、長さ120メートルの大きさとする。イベントなどへの需要も考慮して設計・整備を進めるとした。建設候補地については、敷地面積を約9万平方メートルと見込んで検討を行った。内訳は本体施設の敷地が約3万平方メートル、駐車場が約6万平方メートル(約2000台分)となっている。

 同委員会では、2案ともにメリットと課題があるため、1カ所に絞り込むには至らなかった。リニア新駅前は、広域からの集客を期待できることや、リニア駅周辺との一体的な整備により、財政負担が軽減できるとした。総合球技場利用者らが県内各地を周遊するような仕組み作りが必要とも指摘した。

 小瀬スポーツ公園周辺は、リニア駅から車で約5分の位置。スポーツを中心とした機能を集約化できることや、公園全体の一体的な管理運営で効率化が図られることをメリットとして示す一方、稼働率や集客力向上などを課題に挙げた。整備・運営手法については、公設民営や公設公営、PFI方式、負担付き寄付方式を例示。建設場所や周辺環境を考慮しつつ、最適な整備・運営手法を採用すべきだとしている。

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