JR東海が品川~名古屋駅間の2027年開業を目指すリニア中央新幹線の建設で、ターミナル駅となる名古屋駅(名古屋市中村区)の安全祈願と愛知県内起工式典が19日に行われた。
2工区に分けて進められる工事は、在来線と東海道新幹線の駅の下にリニア駅を新設するための仮受け準備工。施工は中央東工区をJR東海建設・前田建設・シーエヌ建設JV、中央西工区を大林組・JR東海建設・前田建設JVが担当する。
安全祈願では山田佳臣JR東海会長が鍬、白石達大林組社長と後藤晴男JR東海建設社長が鋤を盛り土に入れ、無事完成を願った。
リニア名古屋駅は、既設駅地下などに開削工法で建設される。延長約1km、幅約60mで、ホーム階までの深さは約30m。今回の工事範囲は、用地買収の必要がない既設駅部分の延長約220m。中央東工区では在来線を盛り土構造から橋梁構造に置き換えるため仮土留め杭、工事桁を構築。中央西工区では新幹線高架橋下などに仮受け杭、地中連続壁を構築し、リニア駅の本体工に備える。
工期はいずれも19年5月末まで。本体工は別途発注される予定。式典で柘植康英JR東海社長は「安全に細心の注意を払い、工事に取り組む」と決意を語った。
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