◇鉄道工事の遅延解消効果に感動◇
今年入社したばかりの新人技術者。土木を専攻した大学時代から現場での勤務を強く志望してきた。
きっかけは大学を卒業するまで過ごした神奈川県での生活。通学に毎日利用していた鉄道には、特に「開かずの踏切」が多く、電車の遅延も慢性化していた。
車窓から外を眺めると、いつも踏切をなくすための地下バイパス道路の工事が行われていた。高校卒業を間近に控えたある日、工事が終わった。それを境に、電車の遅延がぱったりと解消。衝撃を受けた。
「一瞬の線路の切り替えのために毎日いろんな方たちが現場で頑張ってきたんだと分かった。そこで現場は面白そうだなって」
大学3年の時に経験したゼネコンでのインターンシップを経て現場への興味はさらに強くなった。
入社間もない今年7月、初めて現場に配属された。山口県岩国市の錦川下流で建設中の平瀬ダム。堤体工が最盛期を迎えている今、コンクリート打設に必要な骨材の管理などを任されている。今の目標は配属中に打設作業に立ち会えるようになることだ。将来は、技術者を目指すきっかけとなった鉄道工事や、海外の現場の仕事にも関わりたいと思っている。
趣味はサッカー観戦。休日は広島支店に配属された同期と一緒に、購入したばかりの車を運転して広島や北九州にまで観戦に出掛ける行動派だ。
(ひらい・えり)
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