2016年12月20日火曜日

【回転窓】高額な最低賃金と人材確保

オーストラリアに移住して日本食レストランを経営している友人が久々に帰国し、夕食を共にした。かれこれ15年になる海外暮らしで2人の子どもは日本語より英語が得意▼3店舗を切り盛りする生活もようやく軌道に乗り始めたというが、こぼしていたのが、アルバイトに支払う給料の高さ。法律で決められた最低賃金は日本とは比較にならないほど高く、年齢にもよるが、日本円で時給1700円にもなるらしい▼人件費や材料費、家賃、利益を考慮し、ライバル店の動きも横目に見て価格を決める。安過ぎれば赤字、高すぎればお客が来ない。その見極めが難しい。他店にない個性をどう出すかも店が繁盛するかどうかを決める大切な要素。そこが経営の楽しいところとか▼遠く離れた異国で奮闘する友人の話を聞いていて、ふと建設業の人材問題が頭に浮かんだ。業界の将来を担う若年層の採用が難しい、せっかく採用してもすぐに辞めてしまう…。建設業の担い手不足は日本だけの問題か、はたまたそうではないのか▼豪州の高額な最低賃金の話を聞いて、海外の建設人材事情がどうなっているのか、気になっている。

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