毎年、この時期のプロ野球界で注目されるのが契約更改。来年の年俸を決める球団との交渉が終わり、笑顔を見せる選手もいれば、暗い気持ちを隠せない選手もいる。報道でそんな表情を見ると、プロの世界がいかに厳しいかをあらためて実感させられる▼契約更改に至らず、そのまま引退していく選手も少なくない。思いはさまざまであろうが、先日、ある選手が〈イップス〉を一つの理由に引退を決意したとの記事を読んだ(スポニチアネックスより)▼イップスは当たり前にできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害のこと。精神的な症状であり、この選手はキャッチボールが突然できなくなった▼スポーツに限らず、ピアニストが一つの音符だけを弾けなくなってしまうことも。症状に悩む人は多く、12年には「日本イップス協会」が設立され、ケアトレーナー認定などの活動を進めている▼不安から来る緊張は思わぬ形で体に悪影響を及ぼすことがある。症状が出たら隠さず、専門知識を持つ人に相談するのがイップス克服の近道という。日常生活やビジネスの世界でもストレスと上手に付き合っていきたい。
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