忘年会シーズンたけなわ。読者の中には連日連夜の年忘れという方もおられようか。先日、酒飲みにとってはちょっとうれしいニュースを目にした。ビールの苦み成分に認知症の予防効果があることが分かったというのである▼キリンと東京大学、学習院大学の共同研究チームが発表した。ビールの原料の一つホップに由来する苦み成分の「イソα酸」が脳内の免疫細胞「ミクログリア」を活性化させ、加齢に伴って脳内に蓄積するアルツハイマー病の原因たんぱく質「アミロイドβ」が除去される-▼こういう情報につい目が行ってしまうのは、日頃の自分の行動に後ろめたさを感じているからかもしれない。ニュースを読んで「ビールを飲めばボケない」などと早合点してしまうあたりがまた酒飲み特有の愚かさでもあるだろう▼あえて申し添えれば、研究成果はマウスにイソα酸を含む餌を食べさせた実験結果。発表資料のどこを読んでも「ビールを飲んでボケ防止」などとは書いていないので念のため▼クリスマスにお正月と宴会シーズンはしばらく続く。何はともあれ「ほどほど」が肝要である。もちろん自戒を込め。
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