2017年2月8日水曜日

【回転窓】ようこそ墨田区へ

今年で11回目を迎える東京マラソンが今月26日に開かれる。抽選倍率は約12・2倍と過去最高に跳ね上がり、今や市民ランナーの憧れにもなっている日本を代表するスポーツイベントと言えよう▼大会を待ち望むのは幸運にも狭き門をくぐり抜けたランナーたちだけではない。今回は墨田区内を通過するコースに変更されて初の開催。長年にわたり招致活動を展開し、喜びに沸く地元関係者らの熱気が伝わってくるようだ▼「東京マラソンを墨田区に招致する会」が発足したのは08年2月。同年12月には行政と区民が連携して取り組むための協議会も始動し、署名や陳情、区民向けの啓発など招致活動は多岐にわたった▼そうした地元の努力がようやく実ったのは昨年3月。主催者の東京マラソン財団が、ゴール地点を東京駅前に変えるほか、墨田区内をコースに組み入れることを正式に決定した▼先月31日、土木学会主催の地方創生をテーマにしたシンポジウムで招致までの経緯が墨田区の魅力と共に紹介された。スポーツイベントが地域の魅力発信や活性化にどう役立つか。こんな視点で東京マラソンを観戦するのも面白い。

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