2017年2月23日木曜日

【けんせつ+じゅうたく小町が一堂に】清水建設JVの道路トンネル工事現場で見学会

 日本建設業連合会(日建連)は22日、会員企業の現場で活躍する女性で構成する「けんせつ小町工事チーム」と、ハウスメーカーの女性技術者で組織する「じゅうたく小町」による見学会を東京都江東区で清水建設・鴻池組・岩田地崎建設JVが進めている道路トンネル工事の現場で開いた。

 現場作業や女性専用設備を見学し、女性が働きやすい環境を整える取り組みや仕事内容などについて意見交換した。

 往復4車線の陸上トンネルを建設する東京都港湾局発注の「16年度南北線中防内側陸上トンネル整備工事」の現場で実施。じゅうたく小町との見学会は2回目となる。じゅうたく小町からの依頼を受けて実施し、大和ハウス工業、日野興業、スウェーデンハウス、大東建託の職員が13人参加。清水JVのメンバーなどで構成するけんせつ小町工事チーム「南北線トンネル女子会」などが現場を案内した。

 工事の入札では技術提案で担い手の育成が求められ、清水JVは女性の活躍などを盛り込んだ。見学会の冒頭、真先修所長は「ここは女性活躍のモデルのような現場」とあいさつした。女子会のリーダーで、現場で工務を担当する小縄桜子さんが当日の作業内容を説明。バックホウのオペレーターをはじめ「女性が多くて心強い現場です」と紹介した。

 続いて西岡真帆清水建設人事部ダイバーシティ推進室長が同社や日建連の取り組みを説明。「女性が働きやすい現場をハード面から整備する取り組みや、組織のマネジメント層向けの活動も行っている。土木の現場の魅力は、見えないところで作業していること。働き方を含めて何でも聞いて下さい」と呼び掛けた。女性向けの軽量な安全帯が男性からも好評を得ていることも紹介した。

 じゅうたく小町の参加者からは、清水建設が女性総合職を増やし始めた時期や目標、土木部門の女性職員数の変化に加え、育児中の女性の働き方に関する質問が出た。西岡室長は夫婦で勤務している職員の例を挙げ、お互いの上司同士が休みの調整を行うなど「(女性の活躍を後押しする)理解が社内に広がりつつある」と強調した。

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