プロサッカーJ1ガンバ大阪の新サッカー専用スタジアム建設費を企業やサポーターから寄付金を募っていた「スタジアム建設募金団体」は10日、大阪府吹田市千里万博公園に完成した「市立吹田サッカースタジアム」で神事と式典、イベントを開いた。
国際試合も行える4万人収容のスタジアム建設事業では、コンストラクション・マネジメント(CM)業務を安井建築設計事務所が、設計・施工を竹中工務店が担当した。
神事には、募金団体の金森喜久男代表理事や、ガンバ大阪の野呂輝久社長、寄付者代表の松下正幸パナソニック代表取締役副会長、安井建築設計事務所の佐野吉彦社長、竹中工務店の竹中統一取締役会長ら関係者120人が出席。金森代表理事らが玉串を神前に捧げた。
式典で金森代表理事は「関西に、スポーツを通じて活力と元気を取り戻そうを合言葉に寄付金を募ったところ、多くの方々のご協力により140億8500万円もの寄付をいただいた。心からお礼申し上げる。また建設事業に携われた竹中工務店と安井建築設計事務所にも感謝したい」とあいさつ。
感謝状を受け取った佐野社長は「多くの熱い思いの中で、募金団体とともに竹中と安井は知恵を培うことができた。事業に関わることができ誇りに感じる」、竹中取締役会長は「屋根免震装置など安全・安心にも配慮した臨場感を味わえるスタジアムが完成した。安全・品質を第一に施工した。素晴らしいプロジェクトに関与でき光栄」と語った。
また、募金団体からスタジアムを譲り受けた吹田市は、ガンバ大阪を指定管理者に任命。ガンバ大阪は今後、48年間運営に当たる。
イベントには建設費を寄付した4394人が参加。野呂社長は「皆さまの支援により完成した」と報告。ピッチから最短7メートルの観客席で参加者は「祝 竣工」の人文字をつくり、完成を祝った。スタジアムの規模はRC・PC・S造6階建て延べ6万3908平方メートル。13年12月に着工し、9月に完成した。
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