◇相手を思いやり、どんな時も動じない心を養う◇
コベルコ建機の前身である油谷重工時代の1960年、従業員が趣味を持つようにしようという声が上がり、茶道部が発足した。
以来、半世紀以上の歴史を誇る伝統のサークルで、今年8月時点で12人の部員が在籍している。
茶道の心得を示す「和敬清寂」をモットーとして、相手への思いやりや、どんな時にも動じない心を、お茶の稽古を通して身に付けている。「日々の業務が忙しい中でも活動に参加してもらい、『癒しの時間』を提供できるように務めている」と代表の水野里美さん(GEC企画部知的財産グループ)は話す。
グローバルエンジニアリングセンター(広島市佐伯区)内にある茶室で毎週稽古を行っているほか、年始めには「初釜」を開催し、濃茶とぜんざいを楽しむのが毎年の恒例行事だ。五日市工場(同)敷地内で開かれるコベルコ感謝祭では、お茶席を設けて部活を紹介し、来場者にもお茶を振る舞う。
業務優先のため、部員全員が顔をそろえることがなかなかできないのが悩み。
「長い歴史のある茶道部を存続させるためにも、女子力アップや男子力アップを誘い文句に、部員の拡大を図っていきたい」(水野さん)という。
0 comments :
コメントを投稿