日本古来の和紙の原料である楮こうぞを使って独自のアート作品を海外で発表している奥山陽子氏の国内初の個展「奥山陽子展 水と戯れて」が、18~24日に東京都中央区銀座7丁目の銀座第7ビルギャラリーで開かれる。絵画、オブジェなど30点とインスタレーションを展示する。
奥山氏は1940年生まれ。北海道大学工学部建築工学科を卒業後、丹下健三氏の下で学んだ後、創成社建築設計事務所を主宰し、住宅、住環境の計画に携わる。2000年からイタリア・ベローナ市在住。絵画制作などを始め、米ニューヨークやサンディエゴ、英ロンドンのほか、ミラノ、ベネチアなどイタリア各地で個展、展覧会を開いてきた。12年には古来の素材を現在のモダンアートにつなげた点が評価され、ベネチアの東洋美術館で個展とワークショップも行った。
今回の展覧会では、筆を使わず水の流れでフォルムを決める楮を使った独自の手法で制作した絵画や、画像データをデジタル印刷した布によるインスタレーションの一部も展示する。オープニングパーティーが19日午後4時から行われる。問い合わせは創成社建築設計事務所(電話03・3467・9621)へ。
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