◇関東・東北豪雨受け実践的訓練◇
関東地方整備局や茨城県らによる「第65回利根川水系連合・総合水防演習」が21日、茨城県取手市の取手緑地運動公園で開かれた。
行政機関や地域の水防団、茨城県建設業協会などから756人が参加。洗掘防止対策などの水防工法や、水防支援活動、救出・救護などの訓練を防災行動計画のタイムラインに沿った形で実施した。
地域住民ら観客も多数訪れた。同演習は、1947年のカスリーン台風による水害を教訓に始まり、出水期前に利根川水系の河川で毎年実施されている。
昨年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川が氾濫し甚大な被害が発生したことも踏まえ、河川巡視から、水防作業、救出・救護などの実践的な訓練を行った。
◇消防団員が水防工法確認◇
北陸地方整備局、新潟県、糸魚川市などが主催する「姫川・関川総合水防演習」が21日、姫川河川敷(糸魚川市寺島地先の姫川橋上流右岸)で行われた。
姫川・関川での水防演習の実施は06年以来10年ぶり。演習には各地域の消防団員や北陸整備局、県、市の職員、自衛隊員、地元建設業協会の会員など59機関から約1300人が参加。来賓や関係者が見守る中、消防団員は日ごろから練習している各種水防工法を確認した。
北陸整備局はテックフォース隊員による被災状況調査演習や県、市と連携した避難勧告発令訓練、水没車両撤去訓練などを実践した。
今年は姫川・関川流域に大きな被害をもたらした95年の「7・11水害」から数えて21年目。水害の記憶を次世代に引き継ぐための地元小学生対象の防災教育、「7・11水害」のパネル展示も行った。
◇2000人参加、本番さながらの訓練◇
四国地方整備局と香川県、丸亀市らは22日、香川県丸亀市垂水町の土器川左岸生物公園前河川敷で「平成28年度土器川総合水防演習」を実施した。
行政や消防団などの関係機関、地域住民など約2000人が参加し、土器川で洪水が発生したとの想定のもと水防工法や人命救助、避難などの訓練を本番さながらに行い、いざという時に備えた。
水防演習は、洪水による被害の発生を未然に防止し、被害を最小限に食い止めることを目的に四国整備局などが毎年この時期に4県持ち回りで実施している。
訓練では、杭ごしらえや土のう作りなどの準備工、越水対策工、孤立者救助訓練、ライフライン復旧訓練、救援物資輸送訓練などが行われ、参加者は真剣な面持ちで作業に取り組んでいた。土石流3Dシアターや地震、降雨などの体験コーナーも設置され、一般見学者らが参加した。
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