竹中工務店が農と食を融合した空間のプロデュースに乗りだす。
米ハワイ州に所有・経営するホテルで行っているレタスの栽培技術を活用し、レストランなどで野菜の生育状況を鑑賞しながら食事ができる癒やしの空間を創出する。
今後、国内のホテルや商業施設などでの展開を目指す。
同社は、米ハワイ州カウアイ島で所有・経営するリゾートホテル「グランドハイアット カウアイ リゾート&スパ」内にレタスなどの葉物野菜の栽培施設「グランドハイアットカウアイガーデン」を設け、ホテル内の六つのレストランに供給している。
15年2月の収穫開始から1年をかけて栽培・運営管理の検証を実施。レストランのニーズや地域特性に合った5種類のレタスを選定し、約300平方メートルの敷地内で一週間に約1600株を収穫することが可能となり、現在はレタスの収穫ツアーをアクティビティーの一つとして活用するなどし、宿泊客から好評を得ている。
今後は栽培品種の増加や、レタス以外の葉物野菜の試験栽培も行う計画。さらにこの取り組みを生かし、新鮮で安心な野菜の提供と、その生育状況を間近に見ながら食事ができる農と食を融合した空間コンセプトを「シェフズガーデン」として展開する方針で、国内のホテルや商業施設、医療福祉施設などに提案していく考えだ。
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