イオンモールが東京と神戸で計画している大規模プロジェクトが動き出した。東京都武蔵村山、立川両市にまたがる「イオンモールむさし村山」は店舗規模を拡張するプロジェクトの環境影響評価に着手。神戸市兵庫区で計画している「イオンモール神戸南」は17年6月の開業を目指し、大林組の設計・施工で工事が始動する。
◇むさし村山店、施設規模を大幅拡大◇
イオンモールは、営業中のイオンモールむさし村山(東京都武蔵村山市、立川市)の施設規模を延べ床面積で10万7500平方メートル拡大する。
現施設(延べ16万8000平方メートル)に隣接する形で延べ1万8500平方メートルの増築棟を建設。さらに現在地東側に隣接する別の敷地に延べ8万9000平方メートルの別棟・立体駐車場を設ける。工期は18年から19年までの約20カ月を見込んでいる。25日に環境影響評価の進め方で都民の意見を求める手続きに着手した。
イオンモールむさし村山の所在地は武蔵村山市榎1、立川市上砂町6(敷地面積13万4000平方メートル)。収益拡大に加え、地域の一層の活性化や雇用機会の創出、生活の利便性向上を図るため、現施設を拡張することにした。
計画名称は「イオンモールむさし村山計画」。現施設の敷地内に建設する増築棟はS造4階建て延べ1万8500平方メートルの規模を想定。平面駐車場として利用されているスペースを転用する。1階に店舗と駐車場、2~3階に店舗、屋上に300台を収容可能な駐車場をそれぞれ設置する。
隣接する別の土地(武蔵村山市榎1、敷地面積5万7000平方メートル)にはS造4階建ての別棟とS造7階建ての立体駐車場(収容台数1600台)を整備する。両施設を合わせた規模は延べ8万9000平方メートル。別棟の1~2階と3階の一部には店舗、3階の残りと屋上には駐車場(同700台)をそれぞれ配置する。同じ敷地内には平面駐車場(同600台)も別途設ける計画で、収容台数は計2900台となる。
同社は「イオンモールむさし村山計画」の事業着手に先立ち、建設する施設の概要や今後の環境影響評価の進め方などを示す環境影響評価調査計画書を都に提出した。縦覧期間は6月3日まで。調査計画書に対する意見の提出は同13日まで都環境局で受け付ける。
◇神戸南店、施工は大林組◇
2016年5月26日木曜日
【あっちでもこっちでも】イオンモール、東と西でプロジェクト着々
建設資材の高騰などで着工が遅れていたが、17年6月の開業を目指し、今後工事が本格化する。設計・施工は大林組が担当している。
兵庫運河に隣接する立地を生かし、兵庫区南部のにぎわいと活性化につなげようと、市が12年4月に同跡地の活用事業者を募集。同年7月にイオンモールに決定した。
当初は15年9月の開業を目指したが、2度にわたり延期し、施設規模も4階から3階建てにするなど見直した。
計画によると、敷地は3万7385平方メートル。店舗棟(3階建て延べ約6万0700平方メートル)と駐車場棟(5階建て延べ約2万0300平方メートル)を建設する。店舗棟の屋上を含めて約1300台分の駐車スペースを確保する。
地域住民の交流の場として活用できるホール(約300平方メートル)や災害時に一時避難できる機能も備える。運河沿いにプロムナードを配置し、オープンカフェや観光案内所、観光バス駐車場も設ける。
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