◇SL復活運転で南栗橋車両管区に検修庫新設◇
東武鉄道は鉄道事業分野の16年度設備投資計画をまとめた。総額357億円を投じ、東京スカイツリーライン竹ノ塚駅付近(西新井~谷塚間)の連続立体交差事業、東武アーバンパークライン(六実~逆井間)の複線化工事、駅舎の橋上化工事などを推進する。
沿線地域の活性化の一環で、17年夏をめどに日光・鬼怒川地区で蒸気機関車(SL)の復活運転に向け、発着拠点の日光線下今市駅を昭和のレトロ感が漂う駅舎にリニューアルする。駅構内にはSLを間近で見学できるエリアを設け、地域の観光拠点としての機能を拡充。南栗橋車両管区にはSLの検修庫=完成イメージ=も新設する。
スカイツリーライン竹ノ塚駅付近の連続立体交差事業では29日に下り急行線の高架区間の使用を開始する予定。引き続き20年度の事業完了に向けて工事を進める。完成すると踏切2カ所が廃止される。
他区間で連続立体交差事業が進む東武アーバンパークライン清水公園~梅郷間で踏切11カ所、東京スカイツリー駅付近で踏切1カ所を廃止し、安全な鉄道ネットワークの構築を図る。ホームドアは東上本線川越駅への設置を進める。15駅では内方線付き点状ブロックを整備する。昨年9月の関東・東北豪雨で被災した箇所の防災対策に加え、より強固なのり面に改修する工事や配水設備の新設などを行う。橋梁・高架橋の耐震補強工事も進める。鉄道事業の人材育成強化の一環で、15年度末に完成した南栗橋総合教育訓練センターに総合訓練線を新設する。
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