2016年5月9日月曜日

【回転窓】来年は違うGWに

高速道路でガソリンスタンドが150キロ以上ない空白区間を解消する取り組みを国土交通省と高速道路会社が始めた。給油のために一時的に高速から出ても、連続して走った場合と料金を同じにする▼ETC搭載車限定ながら対象区間を順次拡大。17年度に空白区間をなくすという。高速でガス欠は1日約40件起きている。今回の大型連休でも、この措置に感謝したドライバーが少なからず存在しただろう▼連休は多くの観光地がにぎわったが、九州は様変わりしてしまった。熊本県を中心に続く地震の被災地では建設会社が懸命の復旧活動を連日展開。緊急要請への対応、重機や資機材の確保など被災地内外の活動は枚挙にいとまがない▼そのおかげで連休前には九州新幹線が全線運行再開、九州自動車道も通行止めが解除された。「母の日」を前にカーネーションの出荷が再開され、被災地は日常を徐々に取り戻しつつある▼それでもこの連休は九州全域の観光地で宿泊予約のキャンセルが相次いだ。余震が終息し、インフラの復旧や生活再建が進み、今年とは違うゴールデンウイークが訪れてくれることを願う。

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