2016年5月31日火曜日

【あっつい夏を乗り切れ!!】鹿島ら4社、熱中症対策用ベスト開発

 鹿島が建設現場の熱中症対策用品として、送風機(ファン)を装着したベスト「ショルダー型送風機」を開発した。

 屋内作業・短時間の屋外作業に従事する作業員や現場の施工管理者向けで、作業着の上から着用する。背面に付けたファンで外気を取り込み、パイプを通じて首元に送ることで、体内に蓄積した熱を効率よく放散し深部体温(体の内部の温度)の上昇を抑制できるという。本年度は同社の協力会社を中心に販売していく。

 夏場の建設現場での熱中症を防止する方法として、スポーツドリンクや塩タブレットなどによる水分・塩分補給や送風機、クーラーの導入による作業環境の整備など、さまざまな対策が講じられている。終日の屋外作業向けに近年は、ファン付きの上着の普及が進んでいるが、1着3万円前後とコストがかかる。

 同社は、「現場から絶対に熱中症を出さない」(枷場淳安全環境部安全衛生グループ課長)との方針の下、現場の施工管理者やパトロールなどで現場を巡視する人、屋内作業、長時間の炎天下を除く屋外作業に従事する作業員をターゲットに、安価で手軽に着用できる製品の開発を進めてきた。

 新製品は「スズフィール」と命名。安全用品製造・販売のプロップ(東京都新宿区、市村良子社長)とユニホーム製作・販売の安研(東京都千代田区、虫明清一社長)、グループ会社の大興物産(東京都港区、守屋繁充社長)と共同開発した。

 装着するファンは、4本のバッテリーで7時間の連続使用が可能。両方の脇下に保冷剤を入れるポケットを備え、送風と合わせて温度上昇の抑制効果を高める。保冷剤を除いた重量は750グラム。ベストにメッシュ素材を採用し、通気性を確保。ファンやバッテリーをユニット化したことでベストからの着脱を容易にし、洗濯も可能にした。高所作業で着用するフルハーネス型安全帯を付けた状態でも使える。

 機能性の検証で、サウナとほぼ同じ状態でヘルメットを着用して運動した後の頭部の深部体温を計測した結果、運動後に深部体温を低下させる効果があったという。本年度は「LiVECOOL」の名称で大興物産が販売する。価格は1着1万2900円。注文販売方式で既に2700着を受注している。購入者にモニタリング調査を実施。その成果を踏まえ、17年度以降に改良を加え、建設業界内外問わず幅広く展開していく。

1 件のコメント :

  1. 私は けいはんな学術研究所 という 京都府精華町の 仕事で 2ヶ月 経理の 補助をいいつかりました。鹿島建設さんの 監理下だったように思います。他の技術者の人たちは 私退職後 別会社に転籍になっていると思います。熱中症などの暑さ熱さ対策 今年は 一人暮らしだったり いろいろな条件の人の マンションでの 孤独死 が 減るといいと思います。こちらの 新商品との直接関係のないコメント 失礼しました。警察・消防・の 人 公庁に提言しているコンサルタント担当者さん がんばってください。

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