インターネット上で事業のアイデアやプロジェクトを紹介し、賛同する不特定多数の人たちから広く資金を集める。「クラウドファンディング」と呼ぶ手法の活用が、まちづくり分野でも広がりを見せている▼インターネットの交流サイトなどを通じて情報を発信し、プロジェクトの運営者や事業の進ちょく状況を「見える化」する。そうした手法で関心を高め、利益よりも事業を応援したいという志ある人たちからの資金を期待する▼東日本大震災の被災地の復興でも成功事例があると聞く。新たなまちづくりによるコミュニティー形成に向けて、この手法で資金を集めた▼地域を支える建設産業の将来を担う人材を確保しようと、地域単位で試行錯誤が重ねられている。廃校を活用して「職人育成塾」を運営する先進事例も出始めた。地域づくりと組み合わせた人材育成に「志ある資金」を生かすという発想はどうだろう▼国土交通省が建設産業界に「人材投資成長産業」になるよう呼び掛けた。共感を呼ぶプロモーション展開で広く資金を集める。新たな産業像の実現に一考の価値がある取り組みにならないか。
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