世界各地で異常気象が報告されている。米国では巨大な雹(ひょう)が降り、欧州では洪水が発生、インドでは気温が50度を超えた。気候変動による自然の猛威が地球全体を覆う▼日本でも5月に北海道の気温が30度を超えるなど、5月の最高気温を更新。一方、東京では雨が少なく、早くも渇水が心配されている。ここ数年、こうした異常気象による現象が相次いで報告され、各種の気象データを塗り替える出来事が多発している▼今年はまだ台風の発生がなく、年間を通じても台風の発生件数は少ないと予想されている。ただ、ゲリラ豪雨はいつ、どこで発生するか分からない。地方自治体などは、いつ発生するか分からない風水害の対策に頭を悩ませている▼気象庁は先週、「警報級の可能性」という新たなサービスの試行を開始した。5日先までの各地域で降る大雨の可能性を「高」「中」で示し、6時間刻みの1時間最大雨量値も予測している▼5日先の予報精度には課題も多いが、気象庁は住民に避難指示などを出す地方自治体に活用してほしいと呼び掛ける。出水期を前に大きな風水害が起きないことを願いたい。
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