18日から19日にかけてフランスで行われた伝統の自動車耐久レース「ルマン24時間」。TS050ハイブリッドで臨んだトヨタは、トップを走っていた5号車が残り3分余でストップ、初の総合優勝を逃した◆30年前からルマンに挑戦してきたトヨタチームは、上位入賞、2位獲得はあったものの悲願は達成できていない。今年は加速時に1000馬力を出すハイブリッドエンジンを投入し、各部品も改善。必勝を期したが、最終局面でポルシェの2連覇を許した◆レースカーの製作者は、過去のトラブルの原因を一つ一つつぶし、部品やシステムの強化を繰り返すという。それでも結果に結び付かないこともある。その話を聞いて工事現場の安全対策に似ていると思った。過去の事故に学び、災害要因を一つ一つ丹念に取り除くことでゴール(無事故・無災害)を目指す◆今回のトヨタチームの結果には「これがレース」と語るファンもいるが、工事現場ではそうはいかない。必ず結果に結び付けなければならない。事故が起きても「これが工事」と言ってはならない点が決定的に異なる。(土)
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