宮古盛岡横断道路を構成する区界道路(盛岡市)で5日、「(仮称)簗川トンネル」の工事安全祈願祭と鍬入れ式が行われた。
東北地方整備局岩手河川国道事務所の発注で、施工は三井住友建設・岩田地崎建設JVが担当する。
工事では盛岡市簗川第4地割を盛岡側坑口とし、宮古市方面へ延長1576メートル、車道幅員12メートル、断面積約95平方メートルのトンネルを掘削する。
合わせて延長331メートルの道路改良を行う。この工事で区界道路区間の構造物はすべて着工となった。
簗川トンネルは、既に開通している簗川道路と、建設中の(仮称)新区界トンネルを連絡し、国道106号をバイパス化することで、盛岡市の交通難所である簗川~区界間の高低差200メートル、区間延長4・5キロに及ぶ連続カーブを避けて行き来できるようにする。
トンネル掘削では土被りが最大180メートル、最少8メートルと大きく変化。加えて、路体盛り土は22万立方メートルの高盛り土となるほか、ボックスカルバート工は肉厚1メートル以上のマスコン施工となる。工期は18年3月。
牛田久雄所長(三井住友建設)の話
「古く硬い地層に勾配4%のトンネルを掘削する。地質状況や湧水など細かく調査点検し、安全に工事を進めていく」。
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