日本建築家協会(JIA)近畿支部が主催する「2016年学生卒業設計コンクール」で、神戸大学・馬場智美さんの「日向神峡の間-ダム湖の出現により浸水した渓谷と人との縁結び」が最優秀賞に選ばれた。
福岡県八女市の名勝・日向神峡に建設された日向神ダムとダム湖「日向神湖」近くに周辺の自然を体感できる施設のプランで、審査委員から最も多くの得点を獲得した。
優秀賞には大森健史さん(大阪芸術大)の「潮騒の神島家-朦朧(もうろう)たる《青》の集積」と廣田未紗(立命館大)の「陶の棲家-個の絡まりによる断面風景」を選出した。
馬場さんの作品は、渓谷のダム湖の「門」となる展望台と、クライマックスで「本丸」となる宿泊機能があるゲストハウスの二つの建築で渓谷全体を一つにするという提案。「これらの建築を通じてここにある自然とのさまざまな体験を可能にしてくれる」ように計画した。
審査委員は本多友常氏(摂南大)、江副敏史氏(日建設計)、岸下真理氏(Atelier KISHISHITA)、榊節子氏(榊原節子建築研究所)、竹口健太郎氏(大阪産業大)、寺岡宏治氏(安井建築設計事務所)、宗本晋作氏(宗本晋作建築設計事務所)の7人だった。
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